Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

確かに歴史的な、それでいて魅力的な

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All Photo by inos

Canonが歴史的発表...これ以上ないくらい自らハードルを上げた製品発表が日本時間の今朝ハリウッドにて行われました。再来週に迫ったInter BEE(国際放送機器展)でも最大コマ数を確保したCanonが、国内ではなくハリウッドで発表するからには、いよいよシネマ業界に参入...との予想は誰の目にも明らかでしたし、必然的に4K解像度カメラの登場を予想していました。

プロフェッショナル機器の新製品を紹介するサイトがアクセス集中のため次々ダウンする中、日本にも少しずつ届き始めたEOS C300なるモデルナンバー。しかし、カメラの善し悪しを数値で語る事にあまり意味を感じませんが、それでも驚いたのはS35mmサイズの小型イメージャーとフルHD止まりの解像度。勿論、ムービーカメラとして誕生してきたからには、デジタル一眼レフカメラで ”工夫して撮る動画” とは操作性を意識した設計そのものを変えてきたのでしょうが、EOS 5D MK2の衝撃があまりにも大きかったために心持ち控えめな印象でした。

でも、やはりそれだけでは終わりませんでしたね。”歴史的発表” と言うくらいですから、お楽しみは最後に残されていました。

恐らく5D MK2の後継機種にあたるであろう一眼レフカメラ開発中との宣言。予想通りの35mmフルサイズCMOSに4k解像度を引っさげて、バームクーヘンのような巨大なレンズとの組み合わせ、これまでのAVCHDからMotion JPEGへと記録フォーマットを変更する事でIntra記録を実現。間違いなく2012年には映像業界の話題の渦となるでしょう。

ほぼ同時に行われたRED Scarletの発表。こちらはCANON C300を上回るスペックでしかも2年ほど前に宣言していた2/3イメージャーをS35mmに置き換えての登場と聞いています。それでいてEPICの半額以下、C300より低価格だと言いますから、驚くべきカメラが登場したものです。勿論CANON C300のlog収録とScarletのRAWは適材適所で使い分けることになるでしょうから、どちらが良いということではありません。

いずれにしてもカメラ本体が100万円前半から200万円程度ですから、フィルムの時代と比べたら1/10以下の価格ですし、デジタルの視点で見れば驚くほどの性能です。

個人で買うようなシロモノではありません(一部個人で買う方もいらっしゃいます)が、プロフェッショナル業界は常にこうして上を目指すものですし、一昔前のプロフェッショナルクオリティなら早くコンシューマー機器に反映されるべきです。

さて、私としては、今後これらのカメラで撮影したデータをどう効率良く編集するか、ワークフローを提案していかなければなりません。

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