Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

クイックシフトはどうか? (1)

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All Photo by inos

  

KAD製クイックシフトは見た目がとにかく美しいです。アルマイト加工された紫色のカップ部分などシフトブーツに隠れてしまう所なのですが、こういう部分に男のロマン!があるのです。でも、血液型A型の私は、見える部分には非常に神経質ですが、見えない部分はあまり気にしないので、それよりも文字通りクイックにシフトが出来る点と、ノブを持ち上げずにバックに入れられるクイックリバース機能に期待して今回の施工に踏み出しました。

クイックシフトの仕組みは、てこの原理で動かしているシフトの支点をノーマルシフトよりも少し高い位置に持ってくるという、いたって簡単な理屈。写真では上がクイックシフトで下がノーマルシフト。支点となるボール部分から先がクイックシフトのほうが長い点に注目。

  

シフトレバーの取替えはカーペットを剥がさずにシフト周辺のネジ4本の取り外しで可能ですが、慣れていればともかく、狭い車内で無理な体勢が長時間続きますから作業は見た目以上に大変です...。

と、さも自分でやったかのように書いていますが全てiR MAKERS Wさんの姿を後ろから眺めていての感想です。

ノーマルシフトは、ネジ止めを行うKADのシフトと違いワンタッチで脱着可能ですが、それを止めている2本のピンの取り外しには大分苦労するようです。でもそこは流石プロの技。”ノーマルに戻せる事を前提としての作業” という私からのめんどくさい注文を踏まえた上で全ての部品は原型を保ったまま傷さえもつけずに取り外されていきます。

しかし、そんな流れで一見作業は順調に見えましたが、ここからが難関だったようです。ノーマルシフトを外した所にKADシフトの紫色カップを取り付けるわけですが、ボルトオンと謳われているパーツなのにしっかりはまらない...。このあたりはMINIの特徴でもある ”個体差” でしょうか。各所のサイズは車によってマチマチです。勿論加工をしなければ取り付けは出来なかったと言う事です。

ところが、その頃私はそんな大変な作業になっているとは露知らず、代車を借りてiRのショールームまで遊びに行っておりました! 誠に申し訳ありません....。

  

何はともあれ、私がiR MAKERSに戻った時にはこんな状態で何事も無かったかのようにバッチリ完成しておりました。

で、気になるのはネット上でも言われている ”シフト操作の重さ”。てこの原理の支点を変更したわけですから全ての操作が重くなるのは当然ですが、今回私が持ち込んだこのクイックシフトは裸の状態でも動きが渋かったため、ちょっと仕上がりを心配していたのは事実です。そして結果は....”300km運転したら確実に腕力が付きます” というくらい重いです。

紫色のカップ内のボールを押さえつける上部の蓋(銀色)が少々きつすぎる、つまりボールを押さえすぎているために動きが渋いという理由もあるようですから、写真の黄色い矢印部分のクリアランスを調整してもらい渋さは多少改善されたように思います。取り付けたばかりなので今が一番動きが悪い時だと思いますから、しばらく今の状態で ”頑張って” 運転して車も体もなじませようと思います。

そして、肝心のシフトフィールはどうかというと、どこかのサイトに ”FR車みたい” と書かれていましたが確かにそんな雰囲気で、ダイレクトにギアを動かしている感じがあり気持ちが良いですが、完全なるHシフトを意識しなければ1速と3速を間違えてしまいそうです。事実、ノーマルシフトに比べて全ての操作が若干左寄りになった気がします。一般的な6速ミッションの1-4速だけを使っているような感じで、1,2が左、3,4が真中、バックが右と言えば分かりやすいでしょうか。

見た目は高級感があって抜群に良いですが、満足度は60点といった微妙なところでしょうか。シフトのアームを曲げて少しドライバー側に倒したり、レバーの下にあるボックスがフローティングマウントなため、操作に若干の逃げが出ている点の改善など、少しずつ煮詰めていけばお気に入りになりそうな予感はしますが...。先は長そうです。

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