Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

時代が変わったとしても、歩く意味が同じなら

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All Photo by inos

昨日あたりから、フィルムメーカーKodakに関する ”この世の終わり” を感じさせるような情報が飛び交っています。破産申請準備中とは何かの冗談だと思いたいです。

デジタル一辺倒の時代ですから、今更フィルムが上向きになるのは無理としても、オートマ車の中にマニュアル車が紛れ込むくらいにはフィルムだって選択肢の1つとして在り続けて欲しい...そう切に願います。

以前はドイツのアグファや日本のコニカもフィルムを生産していましたが、今はアメリカのKodakと日本の富士フィルムのみ。それも、量販店での販売は1本単位より3本や5本のまとめ売りが増え価格も高騰しているのは明らかで、製造されている種類も大分減ってきました。APSフィルムなど昨年全てのメーカーが製造を終えましたからもう使えません。私が愛用する事の多かったISO1600/3200という高感度フィルムも手に入りません。高感度フィルムが欲しければISO400を増感現像するしか無いですね。デジタル時代の今となっては増感現像なんて言っても分かってもらえるかどうか...。

ただ唯一の救いはモノクロフィルムならRolleiが作ってくれている事。Infraredも入手できますし、価格さえ納得できるなら10本単位で購入し豪華な木製の箱で手に入れたいところ...。こういう所がデジタルでは味わえない、ある種の骨董品的価値観。

かくいう私も、ブログへの掲載等を考慮すれば説得力のあるデジタルの利便性は認めますし、事実、写真生活の9割はデジタルなのですが、その昔、家族で写真を撮る時感じた特別な想いとか、カメラを持たされる責任とか、現像が仕上がってくるまでのドキドキ感とか、そういうものが便利さと引換に半減してしまっているのも事実だと思っています。

忘れたら思い出す...。今まではこれが出来ましたし、これからも数年は出来るでしょう。カメラを持つことで世界が広くなるとしたら、それは私にとって魔法の箱。中に入れるものは大切にしなければなりません。

頑張れKodak。

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