Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

まるかじり野菜

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All Photo by inos

ビジネスという言葉が私はあまり好きではありません。何処と無く「いかにして利益を得るか」が優先して自分本位な考え方になりがちだからです。

このご時世、新卒の学生は就職難で仕事がなく、ベテランの職人は大企業をリストラされると聞きます。でも本当はこれはおかしな話ですね。世の中には人口と同じだけの(もしくはそれ以上の)仕事があるはずです。

例えばこういう事です、自給自足で一人で生きているAさんという人がいたとしたら、それは一人分の仕事をして一人で生きている、だから自分の事は全て自分でしなければ生活が成り立ちません。では自給自足で生きているAさんと、同じく自給自足で生きているBさんがいたとして、それぞれには得手不得手があったとします。Aさんは畑で農作物を育てるのが得意で、Bさんは家の掃除をするのが得意。それならAさんが畑仕事を二人分やる代わりに家の掃除はBさんが二人分行えば、結果的に二人分の仕事はこなせた事になります。ただ、それぞれが自給自足をしていた時と違うのは、各々が得意分野を分担したおかげで農作物の出来が良くなったり、掃除の効率や仕上がり具合は良くなる可能性があります。

この、お互いを助け合いそれぞれの良い部分を尊重しあう事で結果的に ”自分一人では出せないような成果に繋げる工夫” を私はビジネスと呼びたいです。ただ、その都度お互いが納得出来る交換条件があるとは限りませんから ”お金” という ”助け合い認定証” に替えていつでも使えるようにしているだけです。

しかし世の中でビジネスというと、それはいかに自分が掃除の手間を減らして相手には畑仕事を沢山してもらうか?みたいな響きがありませんか? それではいつかどこかに歪みが生じます。美味しい農作物を期待するなら、まずは部屋の掃除を念入りにしてみましょう。一生懸命働いた後なら嫌いな野菜さえ美味しく感じるものです。

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