Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

苦労と緊張と疲労の先には素晴らしい景色があった

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All Photo by inos

週末は東京ではないどこかへ...。

今年の春くらいから気になっていた場所、長野県は大鹿村にある ”天空の池”。情報によれば台風の影響により長らく通行止めとなっていた道がこの10月1日に開通したという...。行かねば!

10年ほど前からパワースポットで知られる分杭峠。今では往復のシャトルバスが出るほどの注目度ですが、そこもなかなかに山奥。しかしここ天空の池はその分杭峠からさらに30kmほどの奥地。長野出身の私でも聞いたことすらなかった場所ですが最近はWEBによる情報共有で随分人気が出てきたらしい...。しかし誰でも簡単に...行ける場所ではなかったです。

その理由はこの道路状況。数十キロ走るアスファルトの道さえ対向車とのすれ違いはままならず神経をすり減らしながら走るわけですが、目的地手前、最後の2kmほどは完全なる砂利道でしかも急勾配。ここを経験するとそこまで対向車にドキドキしながら走ったアスファルトがハイウェイのように感じるほどです。タイヤが埋まってしまいそうな深い砂利は一旦止まったら恐らく二輪駆動では走り出せないと思います。その証拠にアスファルトが途切れ砂利道に変わるポイントには立て看板があり「二輪駆動車では通行できないことがあります」とはっきり警告が出ておりました。

とは言え私の車はジムニー。こんなのへっちゃらだい!とたかをくくって上っていったわけですが、やはり10月1日開通の情報は多くの方が掴んでいるようで、砂利道の危険区間で2台の対向車とすれ違いました。道幅は車1台分しかありませんからね、1台は土手に乗り上げ、1台は崖から落ちそうなところまでギリギリ幅を寄せ、ドアミラーを畳んでお互いが5cmくらいの隙間だけで通っていく...。

もうドキドキです。そんな時は一旦停止すると次にアクセルを踏んだ時横滑りするくらいの急坂と深い砂利ですから本当に神経を使います。その横滑りで対向車とぶつかっちゃいますからね。今回初めてジムニーの4Lの有難さを知りましたね。4Hでも多分頂上まで行けたと思いますが、戦車みたいな4Lの頼もしさときたらもう...どこでも走れそうな気がしました。

上の写真は坂道で車を停めていますが、これはまだ停められる程度の場所ということで、本当に危険な場所はこんなふうに写真に収める余裕はありませんでした。

これが天空の池の正体。標高2,000メートルに位置する水溜り。そう、池というよりも水溜りと呼ぶ方が正解な気がします。山のほぼ頂上なのにどこから水が湧いてくるのか謎ですが通年ここにはこの水溜りがあるようです。

池の辺りまでは自由に車で近寄ることができるのでこんなふうにダイナミックな配置で写真を撮ることが出来ます。ただし生い茂った草の中に入っていって出られなくなっても自己責任ですね。多分ここに来る人の多くは4駆だと思いますし、万一動けなくなっても他の4駆に引っ張ってもらえそうですからよっぽどなことをしなければ大丈夫かもしれませんが。間違っても池に落ちるようなことだけは避けたいですね。

風さえ無ければ池に映り込む人や車が反射して美しい光景を見ることが出来ます。この日は天候に恵まれたこともあり空も含めて実に美しかったですね。

もしもう一度行くような事があるなら是非ここで天体撮影がしてみたいのと、明け方には雲海が望めるような時もあると思うので雲の上の車と水面をうまく組み合わせた写真が撮ってみたいですね。ただ如何せんここは野生動物のオアシスですから、周囲はいろんな動物の糞だらけ。深夜に一人で天体撮影なんぞしていたらかなりの確率でクマと遭遇しそうな感じです。

まあそれ以前に、ここへ続くあの険しく危険で緊張する道を走りたいとは思いませんが...。

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