私はアナログにしろデジタルにしろ、モノの整理が上手いほうではありません。

例えば手帳に大切なコメントを書き残したとして、それを後になって見直したところでイベントが何だったかを忘れた頃にはそのコメントの理由さえ覚えていません。

例えばパソコン内に色々なファイルが保存されていたとして、それが何時どんなツールで作成されたかはメタデータから参照できても、そのファイルをどこに保存したかを忘れてしまったりします。何を保存したのかという事よりもどこに保存したかが重要だったりします。

身近な仕事仲間は、鞄の中にいつも手帳を入れていて、そこには女の子が書くような細かな字で色々なメモが残されているのですが、いつもの事ながら感心するのは、それらのメモが非常にシステマチックに構成されていること。

基本的には全てのメモはスケジュールとしてカレンダーに書き込んであるので、約束の日を忘れることはありませんし、それまでに処理しなければいけない項目は一目瞭然です。実行した内容には取り消し線で消していきますから、残件も分かりやすいです。ここまで書いていて気づいたのですが、スケジュール帳なのですからごく当たり前の使い方ではあるのですが、私はなかなかそこまで徹底して手帳を活用することができません。

ここでのポイントは、“メモ” ではなく “スケジュール” に書き込んでいる点。

つまり自分が実行しなければいけないことを明確にしているので無駄が無いのです。振り返ってみると、私の周囲で物事を的確にこなせている人の多くは、メモではなくスケジュールを活用しています。それが手書きの手帳の場合もあればPCのカレンダー機能の場合もありますが、いずれの場合もただ書いただけではなく “タスク” にしている点が私と圧倒的に違う部分ですね。

せっかく身近にこういう人がいるのですから、良いお手本にしたいともいます。