Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

真打ち登場。その先に望むものなどまだあるのでしょうか?

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All Photo by inos

ついにLeicaから新型Mの発表がありました。私としては今年の春くらいから心待ちにしていた情報でしたから期待度は半端ではありませんでした。さあ2年に1度の写真のお祭りは今日始まったばかりです。

今回発表された製品のうちM型に関する情報は2機種。皆の予想を裏切りM10という名称を使用せず、あえて”M”の一文字でデビューするのはまさしく皆が夢見たM10そのもの。レンジファインダーカメラのLeica Mシリーズにライブビューを求めるのは個人差のあるところですが、やっぱりあれば便利でしょうし、まして誰がMで動画撮影を想像したでしょうか?でも逆に言うと、現存のM9に求める機能はそれくらいしか無いんですよね。既に完成されていますから。

液晶が90万画素オーバーだとか、使用しているのがゴリラガラスだとかは、値段を考えれば当然ですし、ボディ素材のマグネシウムと真鍮の組み合わせも同様でしょう。気になるのはこれまでのMには存在しなかったダイヤルらしきインターフェースとボディ正面に位置するたった一つのボタン。それだけでも ”M新時代” というオーラが出ています。

変に丸みを付けて今風のデザインにしてみたり、派手な色使いに頼らずとも、新型の存在感は凄いですね。ぐうの音も出ない ”完成されたカメラのカタチ” がここにあります。

あえて言うなら、外付けEVFではなくLeicaこそOVFとのハイブリッドビューファインダーに取り組んで欲しかった事くらい。Leica Mシリーズはファインダー性能で生き残ってきたようなカメラですから、FUJIFILMもびっくりするような先進的ハイブリッドレンジファインダーを開発していくべき唯一のメーカーだと思うのです。写真は覗いて撮るもの...。その楽しさを多くの写真ファンにこれからも伝え続けていくために...。

と、改めてこのMを正面から眺めてみると、これまでのMシリーズにあったブライトフレーム用の採光窓がありません。という事は、このファインダーはあのM9チタン同様にLEDによる視野枠表示なのでしょうね。

さて、同時にLeica M-Eというモデルも発表されていますね。見た目が似ているので、中途半端な情報を鵜呑みにすると、今回発表されたのはMなの?それともM-Eが正式名称なの?みたいなことになりそうですが、正解はMとM-Eの2種類が同時発表です。MがM9の後継であるいわばM10にあたるモデルで、M-EはMの廉価版という位置づけで現存のM9を継承したモデルであると考えると分かりやすいようです。リーズナブルと言ってもそれなりに高い買い物ですけどね。

巷では、M-Monochromeと間違えられている方もいるようですが、M-Monochromeと今回発表された2モデルとはまた別物でございます。

Leica Mシリーズも色々選択の幅が広がって来ましたが、さて...。

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