スマートフォンのカメラが今ほど進化してくれば、そりゃコンパクトデジカメが売れなくなるのも無理はありません。実際、観光地で見かけるのはスマートフォンと一眼レフが圧倒的に多く、ポケットに収まるようなコンパクトデジカメは減少しつつあります。

わざわざカメラを持ち歩くならスマートフォンより綺麗に撮りたい．．．。でも一眼レフ程覚悟せず持ち歩けるように．．．。そう考えるのは誰もが同じわけでして、そこで近年脚光を浴びているのがミラーレス一眼やハイエンドコンパクトカメラだったりします。私もまだまだこのジャンルは伸びると思っています。先日ソニーさんからは35mmフルサイズコンパクトのRX1が発表されたばかりですが、あそこまで小さくないにしても、各社後を追うように同じようなコンセプトのモデルを投入してくるでしょうから、そういった意味ではようやくフィルムカメラ時代のようにカメラサイズに画質的負い目を感じる事なく自分に合った道具を選べる時代になってきたと言えそうです。

用途に応じてカメラを使い分ける．．．。写真を趣味とする人にとっては間もなくそんな日常がやってきます。

一方でいくつかのメーカーからはAndroid OS搭載カメラなんてものも出てきています。正直今の私はその方向性を素直に受け止められないのですが、近い将来はそちらのほうが一般的になって「Androidの載っていないカメラだからこれが限界かな？」なんて作品評価をする日が来るのでしょうか？

写真をベンチマークテストで比較するような事にはなってほしくないと願っているのですが、近頃カメラ業界はなんだか雲行きが怪しい気がしています。

掲載写真は昨日の多摩川沿い。SIGMA DP2X。