Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

今見るとしたら

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平川雄一郎監督の映画を見たのは「陰日向に咲く」以来の事。今回の「ツナグ」も例外なく平川さん特有の ”見た後にほっとする” 感覚が残りました。

平川さんの作品を最初に見たのは2003年テレビドラマの「世界の中心で愛を叫ぶ」でしたが、その頃は堤幸彦監督の色が強く平川さんの特徴が出難い感がありました。カメラワークやシーン構成などは堤さんにかなり共通する部分があるのですが、平川さんはとにかくカメラアングルに気を使っていて、役者が空を見上げれば、続く目線カットのその角度が特徴的。そこを見ただけでも「あ、これ平川さんの作品?」と気づくくらい。今回の作品でも何カットか使われていましたね。それから太陽を背景にシルエットを使う手法も独特です。

たった一度だけ死者との再開が出来るとしたら誰と出会いどんな想いを伝えるか...。そんな非現実的なテーマから繰り広げられるヒューマンストーリー「ツナグ」。見る前はゴーストの日本版?くらいに思っていたのですが、そこはさすが平川さん、ぐっと心を掴まれてしまいました。
ここにストーリーを書くわけにはいきませんが数年ぶりに良い映画を見たと思えました。

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