Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

情報は発信するもの

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All Photo by inos

「佐野元春の The Songwriters」という番組がNHKの深夜に放送されていて私はこれを度々見ています。決められたテーマに基づいて真剣に思う事を話し合う番組はやっぱり民放ではなかなか実現しなくて、その昔放送されていた「しゃべり場」という番組を振り返ってもNHKの真の強さのようなものを感じます。

先日放送されていた「The Songwriters」では山崎まさよしさんが「プロとは?」との問いに「 手の内を見せられること」と答えていたのが印象的でしたし、本日の放送ではなかにし礼さんがYouTubeのある音楽業界の厳しさについて語っていたのが非常に面白かったですね。

とかくクリエイターと名の付くような職業では、技術や手段はなるべく出し惜しんで自分の居場所を固めたりするものですが、実はそんな時代はとうの昔に終わっているというか、情報を発信するところには逆にアイデアやヒントが集まってきて、コミニュケーションの輪が織り成す成果は閉ざされた技術より遥かに強い推進力を生むものです。今ならそれはインターネットという単純明快にして無限の情報網が国境をも乗り越えて可能にしてくれています。

映像や音に携わる身としてはインターネットによる将来的な展望というのは常に意識します。むしろ私はテレビ放送がインターネットに先を越される日が目の前に迫っている事を感じています。それが今ならYouTubeに代表されるネットワーク動画。この先ネット動画の文化が今以上に浸透すれば更に新しいサービスも登場するでしょう。地上波デジタルのような放送規格に捕らわれずに済むネット動画の世界は遂に4K解像度を実現しましたし、ハイレゾリューションオーディオの世界はCDを遥かに上回る高音質音源の配信を開始しています。家庭用液晶テレビも今や中身はパソコンと変わりませんから、あらゆるコーデックのデコード対応も難しくないはずです。

ネットワークケーブル一本繋げば自宅で4K解像度の高画質映像とハイレゾオーディオが気軽に楽しめる時代、今足りないのはネット回線の速度だけです。それも5年後には今より5倍から10倍は高速になるでしょうから、そう考えると遅くとも数年後には個人レベルでも今の地上波デジタルを超える ”インターネット放送” が実現できる事になります。

遠回しになりましたが、今後は映像業界もYouTubeに代表されるネット動画の世界で勝負しなければいけないという結論です。そこに同居するのはまったくの個人作品から、制作時間をたっぷりかけたハイアマチュアによる作品、将来のクリエイターデビューを狙い勝負をかけた作品等、様々なはずです。

今後もスポンサーはテレビを応援してくれるでしょうか。

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