本を読む人は賢く見える．．．いえ、事実賢いんじゃないかと思います。私もそんな姿が似合う人になりたいと常々思っているのですが、どう頑張っても私に似合うのはこういった参考書の部類．．．。残念ながら小説などは似合うと言われた事がありません。

しかしこの本は非常に面白いです。映像制作に携わる人なら中級レベル程度までをそれなりに習得している人に最適な内容で、ページをめくるたびに、「あ、これってそういう事だったのか」とか「そうそうこれ知りたかったんだよ」という発見があります。プロ向けの映像関連書籍というととかくツールの使い方や作例ばかりが並びますが、この本は特定のアプリケーションに依存せず、自分の制作環境と照らし合わせて読める点が非常に評価出来ます。同期信号が不要になった現代版 ”映像技術” 専門書籍といったところですね。

驚くべき9,450円という価格も決して高くは感じません。その金額で授業でも受けたかと思えば安いものです。逆に、もし私がこの内容で本を書きませんか？と言われたらとてもその価格ではリリースしたくない充実度ですね。