Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

CP+ でプラスと感じた事(1)

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All Photo by inos

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世間からは一足遅れた感がありますが今年もしっかりCP+に行ってきました。PIEと呼ばれ東京ビッグサイトで開催されていた頃より随分人気が高まってきたと感じるのは、それだけ写真が身近な存在になり、趣味とする人が増えたという事なのでしょうね。ただ、来場者のほぼ全員がカメラを持っていますからキャンペーンガールに群がるオジサン達も溢れていていささかうんざりしてしまいます。お客さん同士がすれ違えなかったりしますからね...別会場を準備して欲しいです。

さて、CP+で私が毎年楽しみにしているのはFUJIFILMさんとSIGMAさんブース。巨大なカメラメーカーと違ってどことなく独自路線を突き進んでいる感じがして製品自体に個性があります。FIJIFILMさんはXシリーズの新製品ハンズオンに並ぶ長蛇の列がすっかり恒例になり、今年その先に鎮座したのはX100S。X100のマイナーチェンジモデルですが、新型センサー、ローパスフィルターレス、AF性能の向上とくれば欲しくならないはずがありませんね。35mm F2というレンズが愛用のRX1とかぶっていなければ真剣に購入を考えてしまうモデルです。RX1が50mmだったら都合が良かったんですけどね。

X-F1の限定?新色も並んでいましたね。レンズの飛び出さないコンパクトデジカメを買おうと思ったら間違いなくここに落ち着くと思うのですが、どちらかというと自分が使うよりも誰かにプレゼントしたくなるような上品さですよね。X-Pro1で撮影された畳3畳分のプリントも展示されていました。遂にデジタルカメラもここまでの性能になったかと驚きました。

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SIGMA DP3は是非とも触ってみたかったカメラ。DPシリーズはこれまで広角〜標準専門のカメラという位置付けでしたが、今回初めて中望遠に踏み込んだのがDP3。使い勝手はこれまでのDPシリーズを大きく逸脱する事なく分かりやすい作り。でも手ブレには結構シビアですね。試しに3枚ほど撮ったうち2枚は背面ディスプレイで分かるくらいの手ブレが発生しました。35mm換算で75mmレンズですから三脚もしくはピーカン専用ですね。その代わりFoveonセンサーは広角より長玉にマッチングが良いと言われるだけに、ハマれば相当凄い画質が期待出来ます。コンパクトカメラ1台で本格的ポートレートも挑戦出来そうですね。

それから4日間開催されたCP+でわざわざ私が最終日を選んだのは他でも無く、FUJIFILMさんとSIGMAさんの両方で行われた ”内田ユキオさん” トークショーのタイムスケジュールが上手い具合に私のスケジュールとマッチしたため。相変わらず内田さんのトークには説得力と夢と理想がバランスよく含まれていて、聞き終わった後は少し豊かな気持ちになりますね。

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ネットの情報では知っていましたが実物を見たのは今日が初めて。ハッセルブラッド初のミラーレス機 ”Lunar”。予備知識無しで係の人に話を聞くと、SONY NEX7とかなり共通点有り。レンズもEマウントですし、CMOSセンサーもEVFも、よくよく見ればアクセサリーシューも汎用タイプではなくNEXのものと同じ。Eマウントもしくはαレンズであれば電子制御含めて完全互換とおっしゃっておりましたが、中身がNEXということならなるほど納得です。木製グリップが凄くカッコイイですが、価格は驚きの5,000ユーロだそうです。NEXの5倍以上じゃないですか...。デザイン量にしては少しばかり盛りすぎじゃありませんか。ボディがチタンとの事なので、質感重視のカメラなんでしょうね。

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SONYさんのブースはものすごい人気でしたね。特定の機種に人気が集中しているというわけでは無く全体的に繁盛しておりました。α99もリグに乗っかって様になっていましたね。性能の良いセンサーが搭載されていますからきっと凄いムービーが撮れると思いますけど、一眼ムービーといえばEOSみたいなノリが映像業界にはありますから、今後こういったカメラに期待したいですね。勿論我が愛機RX1も何台か展示されていましたしハンズオンモデルとしても準備されていました。オプション扱いで私も所有していないEVFとOVFの見え具合を確認したかったのですが、人が途切れる事なく順番待ちをしていましたから諦めました。

アクションカムも専用コーナーが設けられていました。近年はGoPro人気で、テレビでも見ない日は無いくらい使われていますが、最新のHero3はちゃんとRecされていない時があったりとかでまだ安定性は良くないと聞いていますから、アクションカムにも期待したいところです。

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近年絶好調のキャノンさん、セミナー会場は通路まで人で溢れていました。ただ私にとって趣味として使うにはカメラが自動化されすぎていて面白くないですし、仕事で使う機会も少ないですから、昔から縁がありそうで無いメーカーさんです。映像業界ではムービーカメラとして凄い勢いなんですけどね、私はカメラよりも撮影したメディアをお預かりする立場ですから直接カメラやレンズを手にする機会は少ないです。

気になったのは4Kモニターの展示が行われていた事。係の人に聞くまでも無く黒浮きからするに有機ELではなく液晶パネルでしたが、数年前に話題になったSEDパネルに期待していただけに少しがっかり。どうやらやめてしまったようです。

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コシナブースはこのように白と黒の2トーンで見栄えのするレイアウトになっていました。白のブースがZEISS、黒のブースが Voigtlander、写真を加工してこういう見た目にしたわけでは無く、実際のブースがこのようにハイコントラストな空間なのです。ここ数年はレンズメーカーに対する注目度が急激に上がっていますから、嘗ての写真用品イベントのようにカメラメーカーがメインで、レンズや周辺機器メーカーが盛り上げ役...みたいな時代とは随分変わってきましたね。

そういう意味で近年最も注目を集めているのは無数に並べられた黒い輪っか!こうなるともはや産業廃棄物にしか見えませんが、今やデジタルカメラにマウントアダプターは不可欠な存在になりましたね。私は未だにレンズ交換式デジカメを持っていませんから縁がないのですが、これを見るだけでも ”レンズ沼” と呼ばれる所以がなんとなく理解出来ますね。好きなレンズを好きなボディにメーカー問わず付けられる魔法の輪っかですから、写真好きにとってはお宝なのです。

一方、海外メーカーのレンズも少しずつ進出してきていますね。最近友人に教えてもらったSamyangというメーカー。恐らく韓国メーカーだと思うのですが、国内メーカー品に比べだいぶリーズナブルな価格設定になっているらしいです。驚いたのは参考出品ながらシネレンズの準備がある事。フォローフォーカス用のギアが設けられ、完全に一眼レフムービー用に焦点を絞った製品。今後国内メーカーもウカウカしていられませんよ。

コメント

  • Comments ( 2 )
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  1. inoさんこんにちは。レポートお疲れ様です。毎度ながら参考になります。
    しかしDP3凄いですね!輪を掛けてちゃっちいと言うか・・・(苦笑)。画像で見る限りトイカメラに見えてしまいます。

    ちなみにCOSINAさんのブースの画像は面白いですね。白と黒でくっきり分かれているようですが実際の現場もこんな感じなのですか?凄いですね。

  2. pro-fitさんこんばんは。

    DP3がトイカメラですか。確かに言われてみるとHOLGAやLOMOと一緒に青山ブックセンターに並んでいてもおかしくない感じですねw
    カメラは大きさを1cm縮めるよりも奥行きを5mm縮めるほうが重要だったりしますが、DP3はさすがに奥行きが長すぎて持ち歩くのに不便そうでした。マチの短い鞄には入らないです。(それを言ったらRX1もそうですが)

    COSINAさんブースはこのままでしたよ。このイベントは殆どJPEG撮って出しですから無加工です。どうせなら展示されている写真の額装も白と黒で統一すれば良いのに!と思いましたがさすがにカメラマンの意向もあったのでしょうね。

    pro-fitさんも来年は足を運んでみてはいかがでしょう? 人の多さにうんざりしますが、イベントとしてはなかなか楽しいですよ。

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