新宿まで出る用事があったため、帰りがけにNikonサロンに立ち寄りました。東京全体がオーブントースターのように熱々でしたから、ちょっと涼みに．．．くらいの気持ちだったのですが、そこには刺激的な作品との出会いがありました。

丁度今は日本大学芸術学部の生徒さんが写真展を開いていて、これがなかなか面白い作品が多くて驚きました。型にハマっておらず伸び伸びしていて、自分が表現したいものをまっすぐに追求している感じ。これがプロの写真家さんだと既に自分流のスタイルが大体決まっていて、撮るモノにテーマをつけたりする傾向にありますが、学生さんは自分が何を撮るか以前にどんな表現を使うかという所から模索しているのでしょうね。結果的に伸び伸び見えているんだと思います。正直感心させられました。

昔なら写真といえば報道とか戦場とか、ありのままの真実を伝える事が最重要だったりしたのでしょうし、私くらいのアラフォー世代にも少なからずそのような先入観はあって、記念写真とか親子の写真なんかもどちらかというと記録を目的としたものです。でも今の学生さんくらいの年齢だと、子供の頃からカメラ付き携帯電話はあったでしょうし、パソコンにだってカメラがついていて、当然の事ながらデジタルカメラは日常的に使っているでしょうから、写真というものの位置付けが記録という要素以上に表現の手段だったりデザインの一部になっているのでしょうね。

写真展のタイトルが 「出て来い新人2」 ですからね。今後の活躍を心から期待しています。

そんなNikonサロン、新宿の高層ビルの28階にありますから眺めは最高です。この写真展は明日7/8まで開催されているようですからお近くの方は是非足を運んでみてはどうでしょう。