Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

子供の頃夢見た未来は既に現実のもの

By
All Photo by inos

仕事場で、先日発表されたSAMSUNGのスマートウォッチについての話になりました。

正直私はこのてのウェアラブルデバイスに関し現時点ではそれほど関心は無いのですが、IT社会の現状を見渡せば今後注目されるガジェットであることに間違いはないと思います。

私がそれほど興味を持っていない理由としては、既にリリースされている数社のデバイスを見る限りそのどれもがスマートフォンの一部機能を遠隔的に監視するような機能ばかりであり、腕時計である必然性は無い点が挙げられます。腕時計でメールが見られますとか、Facebookが出来ます!と言われても、常にスマートフォンを一緒に持ち歩かなければいけないわけですし、持ち歩くならスマートフォンで見たり操作したりしたほうが快適なわけでして...。

ただ、Androidに代表される汎用OSを載せているところにはすごく未来を感じますね。載せるアプリ次第ではいろいろな方向性に発展させる可能性を持っているという事ですから。そうなると重要なのはいかに沢山のセンサーを積んでいるかという事になります。たとえばGPSだったりGセンサーだったり加速度センサーだったり電子コンパスだったり...各アプリケーションはそれらのセンサーが拾った信号を使うわけですからね。

でもそういったセンサーを充実させれば、サイズは大きくなりますし、バッテリーの消費も早くなります。つまるところウェアラブルデバイスに求められるのは通信機能。各種センサーはサードパーティがリリースしているものを使用して、例えばそれがGPSならGARMIN GLOのようなデバイスとBluetoothで接続する、例えばそれがランニングやウォーキングの運動量を計測するならNIKE+のようなセンサーと接続する。そうすることで時計本体は最小サイズでバッテリーのロングライフが実現でき、ユーザーが用途に応じたセンサーを好きな組み合わせで準備すれば良いことになります。

最近NFCやANT+といった近距離通信規格が注目される理由はこのあたりにありそうですね。

私的には、こうしたデバイスを企画開発製造するメーカーだけでなく、携帯電話のキャリア会社もこれらのデバイスを活かすような歩み寄りが必要な気がします。今、こうしたデバイスがスマートフォンと連携を取る方向に偏っているのは、時計そのものが通信回線を持っていないためで、本来であれば時計一つ持っていればスマートフォンを持っていかなくてもメールが受信できますとか、スケジュールのお知らせ通知が来ますとかいうほうが便利なわけですから、どう考えても時計本体に通信装置を実装したほうが自由度は高いです。しかし今現在そういったデバイスを作ったところで、ユーザーとしてはもう一台携帯電話を持つようなものですから月々の基本料やらパケット通信代金が発生することになります。

どうでしょう、そろそろ携帯キャリア会社もデバイスごとの契約ではなく、ユーザーID管理の契約というのを考えてみては。キャリア会社にはIDで契約し、そのIDを持っていればあらゆる通信デバイスにおいて通信が出来る、ただし複数台同時使用は出来ずアクティブにできるデバイスは1台のみ。Apple IDを持って入れば複数のデバイス間で同じアプリをダウンロード可能!それに近い考え方ですね。そうなればスマートフォンの代わりに今日は身軽に腕時計だけで出かけよう...なんて夢も実現しますね。今やデジタルガジェットなど一人で複数所有する時代なのですから、端末ごとに契約するなんてナンセンスです。iPadのWiFiモデルなんてものは要らなくなりそうです。すべてのデバイスがLTE対応モデルで良いわけですから。

携帯キャリア会社さんも価格競争やら2年縛りやら、販売戦略ばかり考えるのも良いですが、こういった新しいサービスを始めてくれると一目置かれると思うのですけどね。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)