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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

新機能の確認は基本機能を見直すきっかけ

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diary5054

先日X100S用の最新ファームウェア1.1がリリースされていたのでバージョンアップしてみました。お恥ずかしい事に私のファームは1.02でしたから、1.03を飛び越えて1.1ということになります。

今回私が期待したのは「光学ファインダー内のブライトフレーム精度を向上」という内容。これだけ見ただけでは単純にブライトフレームの視野率の精度が上がったように受け取れますが、詳細文を読んでみるとそういう事でも無さそうです。

AFロック時にもパララックスが補正されたブライトフレームの位置を維持することで、レリーズを離しても、撮影範囲を確認できます。(撮影メニューで「AE/AF-LOCK機能選択」を「AF LOCKのみ」または「AE+AF LOCK」に設定し、AE-L/AF-Lボタン使用時)

正直意味が良く分かりません。結果的にこれはブライトフレームの精度向上ではなく、AF-L使用時にブライトフレーム固定機能を追加!のように感じられます。だとするとレリーズボタンでAF-Lを行う私の運用には直接関係なさそうな気がします。それでもブライトフレームの視野率を以前の記憶と比較してみると精度が上がっているようにも感じますから、きっと私にとってもプラスに作用していると思いたいです。

2つ目に期待したのは「マニュアル露出で撮影時の露出を反映した画像、ヒストグラムを表示」という内容。これは実際に操作してみて効果を実感出来ました。多くのデジタルカメラはマニュアル露出時もシャッターを押す前は背面ディスプレイに適正露出の見やすい画像が表示されますが、その場合、撮影してみたら思ったより暗いとか明るいとか被写界深度が深すぎるなどの結果になる場合があります。これを実際の撮影結果と同等のプレビューをしながら絞りやシャッター速度を決定出来るのがこの機能ですね。

他にも細かな変更はいくつかありますが、追々便利さを実感出来ればと思っています。

それよりも今回の新機能を確認するにあたりOVFの快適さを再認識しました。今更ながら「AFフレーム補正」機能がマニアックで楽しいのです。OVF使用時は光学ファインダーとメインレンズの位置関係から近距離の被写体を撮影すると撮影範囲にズレが生じるわけですが、FUJIFILMはそれをパララックス補正という機能で、合焦と同時にブライトフレームが右下にシフトする仕組みでカバーしています。ところがブライトフレームが右下にずれるという事はフォーカスポイントも実は右下にずれた位置を意識してロックさせなければならないわけで、ここにはフォーカスを合わせないとパララックス補正が出来ず、パララックス補正をしないとフォーカスポイントが決定出来ないという矛盾が生じるのです。

これを合焦以前からある程度アタリを付けられるようガイド表示をさせるのが「AFフレーム補正」で、上の写真のセンター部分の黄色い枠のうち、センターの四角が無限遠時のフォーカス位置、右下にずれた四角が最短撮影時(マクロ撮影を除く)のフォーカス位置というわけです。ですから例えば被写体が1メートルや3メートル程度の距離にある場合は2つのポイントの中間位置にフォーカスが合うという事ですね。

こうした光学的工夫、面白いのです。

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