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    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

写真ファイルのクラウド運用について検証を始める

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All Photo by inos

将来的な事を考え、以前より調査を進めてきた写真ファイルのクラウド移行について、具体的な検証を始めてみました。写真ファイルのクラウド移行と一口に言っても内容が伝わりにくいと思いますから現在の運用とクラウド移行への条件を箇条書きでまとめると、

▪️現状
・これまで撮影してきた写真ファイルはおよそ11万ファイル(5TB)ある
・ファイル形式は主にRAW(Sony、Fujifilm、SIGMA)、DNG、JPG、TIFF、HEIF、HEIC、BMP、PSD、PSB
・現在は自宅にNASを設置し全ての写真ファイルはそこへ保存している
・直近撮影され使用頻度の高いファイルはMACのローカルドライブに数日保管。その後NASへ移動
・写真ファイルはAdobe Lightroom Classicにて管理と現像処理を行っている

▪️クラウド化
・現在NASで管理している全てのファイルをクラウドにコピー
・クラウド化後も自宅NASは併用し、NASとクラウドは完全クローンとする(ダイナミックリンクが前提)
・クラウドは単なるバックアップではなく外出先でクラウドストレージとして利用
・今後もAdobe Lightroom Classicにて管理と現像処理を行う
・NASが故障した際はクラウドストレージに全ての素材がバックアップとして残る

以上を踏まえ、各種クラウドサービスを比較した場合の最適解はAdobe CCのクラウドストレージを5TB以上に設定する事です。Lightroomの遠隔運用を考えたらそれ以上の利便性は他サービスでは得られないためです。ただしお値段が高い。1TBあたり1,024円と言われていますから、フォトプランと合わせて月々6,000円以上の支払いになります。

その他のクラウドサービスを検討すると次なる解はAmazon Photoの利用。Amazon PhotoはAmazonプライム会員なら誰でも利用が出来る容量無制限のクラウドストレージ。しかも対応ファイル形式がRAWをカバーしていますから私の運用の半分くらいは実現する計算。

問題はLightroomでクラウドストレージ内のファイルをどう管理するか? です。Lightroomは通常ローカルストレージ内にカタログと呼ばれる管理ファイルを持っており、Lightroomライブラリに登録された全てのファイルパスや調整情報を一元管理しています。しかしさすがに他メーカーのクラウドにあるファイルまでは管理する機能がありません。その場合、写真ファイルの実体はクラウドにあるがLIghtroomからはアクセスできません!という状態。せめてクラウドストレージがローカルマシンにマウントできれば(Windowsでいうところのネットワークドライブ)。

色々調べた結果、Amazon Photoにはローカルドライブとの同期機能がある事に気づきました。クラウドストレージを直接ローカルにマウントする事は出来ませんが、LightroomがアクセスしているNASの特定フォルダをクラウド同期のターゲットフォルダに指定出来れば、少なくともNASとクラウドのクローンは成立します。ここでのポイントはネットワークドライブ内のフォルダをターゲットに指定できるかどうか? 実際にやってみるとこれが案外簡単に出来てしまいました。

これにてNASにファイルを投げ込むと自動的にAmazon Photoにアップロードされダイナミックリンクが実現。同期ですから動作は常に双方向、Amazon Photoにファイルをアップすれば自動的に自宅NASにもファイルがダウンロード。削除とて条件は一緒。

本日掲載した画像はAmazon Photoとローカルフォルダが同期された画面。様々なファイル形式をテストしたところ、少なくとも静止画においてはRAW、JPG、PSDには対応しており、TIFF、PSB、DNGには非対応。アップは出来ますがプレビューが出来ません。Amazon Photoは静止画ファイルは容量無制限、ビデオファイルは上限5GBとされていますが、これらの非対応ファイルはいったいどちらに属するのか微妙なところです。ちなみにテキストファイルやエクセルファイルも同様ですね。アップは出来るがプレビューは出来ない。もし写真ファイル以外はビデオファイル!とカウントされるとたちまち容量の上限に達してしまいそうです。

さて、今日時点の検証はここまで。ひとまず自宅NASとAmazon Photoの同期ができる点までは確認できました。これだけでもバックアップ的に使用するには十分ですが、検証中に発覚した問題としてNASのファイルを上書き保存した場合にそれがクラウド側に反映されないという点がありまして、それに関しては追って調査予定。

また、当面は自宅NASが神様でクラウドがバックアップ的な位置付けですが、いずれはNASを排除しクラウドストレージとLIghtroomだけの運用へ移行したいと考えていますから、今後次なる対策を検討しなければいけませんね。そちらはハードルが高そうな。

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