Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

14bit RAWから8bit JPEGにするなら

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All Photo by inos

diary5311

暑くなると聞いていましたがここまでとは...。東京は35℃くらいでしょうか。大型台風は寝ている間に通りすぎていってくれて朝から青空が広がっておりました。

品川インターシティは職場の目の前ですから見慣れた景色ではあるものの、その全体像を眺めるよりも私はこんなふうにグラフィカルな感じで切取るのが好きです。

いつも通りX100SでRAW記録、Lightroomで現像というプロセスですが、今回はどうしても上半分のグラデーションが奇麗に出せなくて苦労しました。動画ではないですから所詮一枚画と考えれば苦労と言うほどの事ではありませんが、私なりにLightroomの機能を駆使してこの画を何処まで追い込めるか試してみたというのが本音です。

結果的にはLightroomとPhotoshopの合わせ技で仕上げているのですが、Lightroomだけでも補正ブラシを使えばかなり近いところまでは追い込める事が分かりました。ただしPhotoshop程柔軟なマスクツールではありませんから同等のクオリティを求めると時間が掛かってしまう...という感想です。ちなみに今日の写真の場合はマスクで全体を4ブロックに分けてそれぞれ露出を調整しているので、マスクの境界線のぼかし具合を後から変更したいなんて時はPhotoshopの方が簡単です。

今回、Photoshopで合成しているのは上下の暗い部分で、どうしてもLightroomだけでは満足行く結果が得られなかったブロックです。真ん中の明るい部分に最適化したルックと、上下の暗い部分に最適化したルックの2つをLightroomで現像するのですが、暗い部分の最終調整はPhotoshop側で合成結果を見ながら行えるよう仕上がりイメージより一段〜2段持ち上げた状態でPhotoshopに渡しています。これを行わないと上下の暗い部分にあるタイルのつなぎ目のディテールは真っ黒に潰れてしまって見えなくなってしまいますし、一枚画のままシャドー部を持ち上げてしまうとビルの窓に反射している黒っぽい部分も影響を受けてしまうのです。ましてその反射を気にしながら上部のグラデーションを奇麗に出そうなんて無理ですよね。

ちなみにこういう作業をする場合はまず画面全体をノイズリダクションを使ってノイズを低減させておき、合成結果に再びノイズを載せるのがコツだったりしますね。暗い部分を持ち上げたルックはノイズが増大していて、明るい部分に最適化したルックはノイズが少ないですから、その2つのルックをレイヤーで重ねたら部分的にノイズの載り方が変わってしまうわけで...。一旦全部消してから2つの画像を合成し最後に均一のノイズを足す! これによって合成結果に統一感が出るのと、最終的に8bit JPEGにしてもバンディング(トーンジャンプ)が目立たなくなりますね。

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