Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

誰でも奇麗に撮れるカメラなら他にいくらでもある

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All Photo by inos

diary5404

SONY RX1用のオプションパーツとして落ち着いた見た目のグリップが発売されているのを先日ヨドバシカメラで目にしました。純正パーツと同列に並んでいたためてっきり追加オプションが発売されたのかと思いましたが、どうやらUNという日本メーカーがリリースしたもののようです。パッと見がMINOLTA CLEみたいに仕上がるのでちょっと欲しくなりました。

最近、お出掛けには意識してX100SよりRX1を持ち出すようにしているのですが、一眼レフのように奥行きがあって少々嵩張る事と50mm画角が使えない事を除けば、ラチチュード(デジタルふうに言えばダイナミックレンジ)に圧倒的な余裕があるため後処理がとても気持ちよく出来ます。

今まではデジタルカメラで記録した画像というのはどこかデジタル臭さが残っていて、そういう癖のある部分をRAW現像で上手く馴染ませて自然に見せる努力をしたものですが、RX1のRAWデータはその点がすごくナチュラルに収まっているのでRAW現像のプロセスが ”補正” ではなく ”表現” に集中出来るんですよね。その点はFujifilm X100Sとは大きく違うところです。

上の写真の白く飛んでいるところは撮影段階では十分ディテールが残っていた部分ですが現像で飛ばしてしまっていますし、同じく黒く潰れている部分もディテールがあったものをわざと無くしてしまっています。一昔前なら白飛びや黒潰れも後から現像段階で復活出来ますよ! というのがRAWの謳い文句だったりしましたが、今は逆にJPEGで撮ってもカメラが自動的にHDR合成を行って ”全部奇麗に写りますよ!” と働き掛けるので、撮り手の表現が狭くなってしまっていると思うんですよね。だからこそ表現の手段が選べるRAW現像が有効的であり、そのためにはニュートラルなデータとして残っていて欲しいと。

RX1と言うととかく解像度やレンズのキレに関して語られる事が多いですが、今日の写真のような撮り方であれば解像度やレンズのシャープネスなどほぼ関係ないです(ブラすならもう少しブラしても良かった気はしますが)。ですがデータがニュートラルだから作品作りがしやすい! ここがポイントだと思っています。

今月ドイツで開催されるフォトキナでRX1の後継機種が発表されると予想していますが、見かけやスペックの更新だけでなく、ぜひ今の扱いやすいRAWデータの延長にワクワクするような技術の進歩を期待したいですね。

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