Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

秋の夜長に備える

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diary5403

NHKのニュースを見ていたら、最近流行りのハイレゾオーディオの特集が組まれていました。

レコード、カセットテープ、CDへと進化してきた音楽用メディアはここ30年ほど大きな変化が無く、強いて言うなら目に見える記録メディアからダウンロード販売へと手段が変わった事くらい。そこに大きく影響力を持ったのがAppleのiTunesとiPodの存在だったわけですが、世間がファイル運用を始めた当初はネットワークの転送速度が十分とは言えず、記録メディアの容量もたかが知れていましたから必然的に扱うファイルは多少音質を犠牲にしてでも小さく圧縮する必要がありました。

しかしIT業界は日進月歩、1年経てば性能は2倍になると言われる時代ですから、今や音楽データは圧縮どころか、CDを上回る情報量の高解像度データが高速化したネット環境を見方につけて簡単に手に入ります。所謂これがハイレゾ音源なわけですね。数年前までは一部のオーディオファンが注目する高級オーディオの世界というイメージがありましたが、昨年辺りからハイレゾ対応のコンパクトオーディオプレーヤーが各社から続々と登場し、それがスマートフォンにまで広まりつつあるようです。逆に言うと、これから発売されるオーディオプレーヤーは「ハイレゾ」というキーワードが無ければもう売れないのでしょうね。わざわざオーディオに特化した再生機を購入する人はそれなりに音質にこだわる人でしょうから。

かくいう私もAstell & kernのAK120を愛用していて、本気で音楽を楽しみたい時はこれとSONY製ヘッドホンMDR-Z1000を組み合わせています。iPhoneにも同じ音楽データを入れていますが、音質の差は確かに感じられます。ただ、同じデータを入れていて差があるという事はハイレゾ音源を語る以前に、ヘッドホンを駆動するアンプや前段のD/Aコンバーターの性能差が大きいという事でして、そういう意味では「ハイレゾ=高音質」と一口に語るほど私はまだその必要性を理解出来ていません。

昔はこれでもレコーディングミキサーを目指して勉強していましたから音にはちょいとウルサイつもりなんですけどね。正直普通のCDでもAK120のD/Aで聴く限りは素晴らしい音がします。L/R独立したD/Aが入っているという先入観を差し引いても、チャンネルセパレーションとS/Nの良さはプロ機顔負けです。CDで十分じゃないか! という感じ。

まあそれでも今日はテレビに影響されて久しぶりにハイレゾ音源をダウンロードしてみました。これまでは洋楽ばかりでしたが初めて邦楽のハイレゾ音源。音圧戦争でダイナミックレンジを犠牲にした邦楽でも果たしてその御利益は感じられるでしょうか。じっくり聴いてみます。

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