Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

天王洲キャナルフェス「PHOTO CAMP」(2)

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All Photo by inos

PHOTO CAMPは昨日紹介した PHOTO MARKETが行われている寺田倉庫 B&Cホールの他に、隣接するIMA galleryにて若手作家によるグループ展が同時開催されていました。

この日私は前後に諸々予定が入ってしまっており限られた時間でしたがなんとかこちらにも目を通してきました。IMA galleryは六本木のコンセプトストアにも共通して外観からしてお洒落です。いつもガラスがピカピカに磨き上げられているのもプラスかと。

ただこの場所、 PHOTO MARKETの会場からは少しわかりにくい場所に位置しているためか、来場者は少なめな感じで綺麗な会場なのに勿体無いです。入り口がどこなのか分かりづらいという事もありますし...。

アートフォトって写真はある意味素材であってそれ単体で意味をなすものではありませんから、アート的な表現方法を含めると見る人の好みは大きく分かれるところだと思います。

その点グループ展というのは趣味嗜好のバリエーションが集まっていますから自分好みの作品が見つかる可能性は高いですよね。実際は好みかどうかよりも、発想や仕上がりに驚かされる事が楽しみだったりしますけど。

下の写真の作家さんの作品を見た時に、 PHOTO MARKET会場である作家さんが面白いことを言っていたことを思い出しました。

こんなふうに背景となる写真の手前に別の写真を重ねて表現する作風について、その作家さんはプリントした紙を切り取って糸で縫い付けることでそれを実現していたのですが、パソコンの画面上で合成したらもっと簡単に綺麗に仕上がるところ、「なぜ刺繍で紙同士を重ねているのか?」という私の問いに「合成してしまっては重なった箇所の背景は無かった事になってしまう。縫い合わせて物理的に2枚の紙が重なっていればその裏には別の風景があったという事実を残せる」そういった趣旨のことを説明してくれました。

この日会場に足を運んだ価値があった!と思えた瞬間でしたね。私は普段からそういう会話をしたいと思っています。社会に出るととかく出来ない理由を考えがちで保守的に話を進める事が増え、自分が何をしたいとか何処に拘っているとか次は何をしたい!みたいな会話をする機会は極端に減りますしそういう人も貴重になってきます。

昔、長渕剛が「大人と話すより学生と話す方がずっと面白い」と言っていたのを思い出しました。今は私もちょうどそれくらいの大人。いっちょ学生クリエイターが集いディスカッションできるようなサークルみたいなものが作れたら面白いかも、そんなことを思いました。

IMA gallaryにはIMA cafeもありますから、こういう場所がを作家さんが集う場所として普段から活用できるようになれば良いんですけどね。学生がスタバで朝から晩まで勉強しているみたいに、作家さんはIMA gallaryで人の作品から刺激を受け、意見があればその場でディスカッション...みたいな。

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