Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

映画館と見せかけてテレビの話

By
All Photo by inos

diary5777

歌舞伎町にゴジラが出現したと噂の場所。新宿コマ劇場跡に建てられた新宿東宝ビルですからゴジラというわけですね。TOHOシネマズの映画館が入っていますので今後は歌舞伎町のイメージも少しずつ変わっていくのでしょうかね。映画館設備の設置調整はいつも私のすぐ隣に座っているプロフェッショナルな人が携わっていますのできっと美しい映像が見られるかと...。

しかし近年はご家庭用のテレビも4K時代に突入し大画面高画質に慣れてきていますし、テレビメーカーもここぞとばかりに、「4Kテレビの視聴距離は画面の高さの1.5倍です」なんて謳うものですから映画館は画面サイズ以外のメリットを打ち出すのが大変ですね。私としてはスクリーンサイズもさる事ながら、家庭では難しい再生音量を含めた音響設備が映画館に足を運ぶメリットだと思っています。

さて、今日は映像を見る時の画面サイズのお話。ご家庭用HDテレビの最適視聴距離は画面の高さの3倍と言われていますから、32インチテレビなら1.2メートル離れた場所から見るのが丁度良いという計算。それが4Kテレビなら更に半分の距離つまり60cmで見られると言われています。早い話が解像度が上がったぶん走査線を気にせず近くで見られるようになるという事です。

家電メーカーの多くはこんな具合に「近くで見ても奇麗です」という表現を使いますが、実際テレビを買い替えたからといって近づいて見るよう生活環境を変える人はいませんから、どちらかと言うと消費者が知りたいのはこれまでと同じ距離で見るなら次は何インチのテレビを買えば良いの? という点だと思います。ここがメーカーと消費者のギャップですね。

仮に先ほどの32インチテレビを例に計算すると画面の高さは約40cm。HDの最適視聴距離は画面高の3倍ですから40cm×3で120cm。これが今現在HD画質で見る最適な距離という事になります。もっと遠くから見ているという方は選択したテレビが32インチでは小さかったという事になりますね。

さて4Kでは最適視聴距離が画面高の1.5倍ですから視聴距離の120cmを固定と考えるとそれを1.5で割れば必要となる4Kテレビの画面の高さは80cm。これは丁度65インチテレビのサイズにあてはまります。そんな大きなテレビが本当に必要かどうかは別として、お店に並んでいる4Kテレビがどれも巨大サイズばかりなのはそういった理由ですね。

そう考えていくと映画館のスクリーンサイズと客席の距離はどういった計算がされているのでしょう? 映画館だって2Kや4Kが主流ですからそう考えると座席チケットの確保はスクリーンの高さから逆算するのが賢いのでしょうか。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)