Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

スマートフォンだってこれくらい写せる時代

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diary5876

ライカからSONY RX1似のレンズ一体型フルサイズセンサー搭載デジカメがリリースされると噂されていますね。

35mmフィルムサイズがライカ版と呼ばれるとおり、現代のフルサイズフォーマットの生みの親としてはM型以外にコンパクトデジカメも形にしておきたかったのでしょう。恐らく消費者よりも社内目標として大きく掲げられていたことと想像します。完成度は高そうですから登場が楽しみです。

今から百年近く前、三脚 + 冠布姿で撮るのが常識だった写真業界に ”持ち歩けるカメラ” を登場させたのがドイツのオスカー・バルナック(ライカ)。今に続くフルサイズの原点はそこにあるわけですが、フィルムからイメージセンサーへのリプレースは当時の想像の範疇を外れるとしても、一旦小指の爪程の小型センサーにまで小さくなったものが、再び100年前の35mmフルサイズに戻ろうとしているという点にシンプルな疑問を抱くのも事実です。勿論、フルサイズならではのボケ味や、ダイナミックレンジに対する圧倒的な安心感は一度使ってしまうと手放せませんが。

そろそろ35mm(ライカ版)という基準を解放して、もっと違う方向性で写真というものを考えても良いような気がします。次世代カメラでは露出という考え方がそもそもありません!とか、感度に関わらずノイズはゼロです!とか、撮影後の超解像現像でいくらでも画角が変えられるのでズームレンズを必要としません! くらいな事を言われれば、写真業界に新たな可能性を見出せそうです。

それとも写真というのは100年前に既に完成された表現であり、仕上がりの美しさや機材の性能差はあるにせよ、楽しみ方や感じ方はずっと変わらないのですかね。私自身が写真を撮る行為から感じる楽しさは確かにそんなところにあるような気がします。

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