最後に窓を開けたのはいつですか？ そんなふうに書き始めるWEBサイトがありました。窓というものに思わぬ由来があるんじゃないかとネット検索をかけると、期待に反し驚くほど現実的なサイトばかりにたどり着きます。

お風呂の窓はまめに開けたほうがカビが生え難いとか、一人暮らしの女性は必ず窓に鍵を掛けましょうとか、あるいは住宅情報サイトの窓の種類の紹介とか。私が知りたいのは人類はなぜ窓というものを建築に取り入れるようになったのかとか、窓の存在意義とか、ドアと窓はいつから目的別に使い分けられるようになったのかとか、そういう由来や、意味や、歴史についてなのだけれど。

その点、「最後に窓を開けたのはいつですか？」なんて気の利いた始まり方をするサイトにたどり着くと少しほっとしますよね。確かにいつだったかな？ と己を振り返ったりして。

どちらが表で裏なのかさえ不明確なとても不思議な存在ながら、内から外を見れば開放的な感じがしますし、外から内を見れば家庭の暖かさを感じる、春や秋には気持ちの良い外の空気を取り入れてレースのカーテンがふわーっと揺らめけばそれだけで休日の雰囲気が出て、太陽の光が部屋の中に差し込むだけでエネルギーを貰えた気がする。

何かのCMじゃありませんが、窓の存在を意識する今日この頃。