Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

実は何種類も試している

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All Photo by inos

diary6070

興味のない人からすれば何でもない事だと思いますが、好きな人にとっては気になるものなのですね。「このブログに掲載している写真はフィルムで撮っているのですか?」 という質問を時々頂きます。いえ、その殆どはデジタルカメラによるものです。ただしフィルムルックな仕上がりとなるようRAW現像は、明るさを調整して、色を調整して、というシンプルなものには留まりません。特に昨日掲載したようなルックは少々手が掛かりますね。

フィルムって最高!とは言いませんが、デジタルデータは全体的に生々しくて、写したいものを忠実に再現するには適していますが、表現手法の一つと考えるには力が足りません。ビデオカメラで撮影したテレビドラマとシネマカメラで撮影した映画との違いに似ています(あれも今や後処理ですが)。いやいや ”テレビと映画じゃ見る環境が違う” と言うなかれ、映画コンテンツが地上波デジタルで放送されたのを見てもテレビドラマの絵作りとは差がある事を感じると思います。コンテンツそのものの仕上げ方が違うのです。

とは言えデジタルスチルカメラの進化は目覚ましいものがあって、フィルムに対するアドバンテージはもはや計り知れないところがありますから、当ブログに掲載しているものはデジタルフォトにフィルムの表現力を取り入れた、私なりのデジタルインターミディエイト。映画業界でこのワードを使うとちょっと違った意味になっちゃいますけど。

そんな事を言葉でつらつら並べられても全然分からんよ!と言われそうなので、サンプルとして掲載したのが今日の写真。同一ロケーションながら昨日の写真がフィルムっぽいとしたら今日のは少しデジタルっぽさが感じられると思います。とは言えこれはこれでフィルムルックな方向で現像しているので、結果的に昨日とは違う種類のフィルムを使った!みたいな結果に落ちついていれば成功です。

デジタルカメラは誰が撮ってもそれなりに写せる時代。特にスチルカメラに関してはプロとアマチュアが全く同じ機材を使えるジャンルです。だからこそ何を撮るか、何かを撮ったならどれだけそれを自分の世界観として表現出来るかが求められます。一昔前はカメラ内JPEG記録こそが正統派!みたいな風習がありましたが、最近になってようやくRAWからの作品的な画作りという点が認知されてきましたね。映画だったら色をいじっていない作品なんてありえませんよね。

勿論どんな目的で写真を撮っているか次第だとは思いますが、いずれにしても楽しい世界です。

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