Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

一つの段ボール箱から映画が出来た

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All Photo by inos

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15万枚以上の作品を撮り続けながらそれを1枚も公表しなかった写真家。ヴィヴィアンマイヤーというアマチュア写真家を私は今日初めて知りました。それも映画の中で、フィクションともとれるストーリーに引き込まれながら。そう、「事実は小説より奇なり」とはこういう事を言うのかもしれません。

ここからネタバレがありますのでこの映画をこれから見ようと思っている方はご注意ください。

ヴィヴィアンマイヤーを探して」というドキュメンタリー映画があると知って東京都内での上映館を探したところ、渋谷にあるシアター・イメージフォーラムという映画館で見れる事が分かり早速足を運びました。到着してビックリ、1スクリーン64名という超コンパクトサイズ。ポップコーンなんて売っていませんし、男性トイレだって1名しか入れません(女性用は未調査)。しかし都内の映画館でこのタイトルが見られるのは今のところここだけですから、いかにも映画好き!という感じの方が多く集まりました。

ヴィヴィアンマイヤーは実在した写真家。表向きには乳母兼家政婦として働き自ら写真家を名乗る事は無かったと言います。名乗るどころか自分の作品を1枚も公開していなかった。ある少年がオークションで段ボール箱に詰まったネガフィルムを落札したところからストーリーは始まり、それをネットに掲載したところ大反響。少年は彼女を探し出そうとしますが数カ月前にこの世を去っていた...。少年の手によってヴィヴィアンマイヤーは写真家として認知されたのは間違いないがミステリアスな謎も多い。

とまあこんなふうな内容で話は進んでいくわけですが、完全なるドキュメンタリー映画なので話の起承転結に期待するとか、最後はどうなるんだろう?とかそういう展開を楽しむ映画ではなく、ストリートフォトが好きな写真ファンなら響く所が多い気がします。実際の写真も多く登場し確かにどれも素人が撮ったとは思えないような素晴らしい作品でした。日本でも写真集が売っていたら見てみたいですね。このタイトルは今後全国の映画館で順次公開予定だそうです。

11月下旬からは「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」も上映予定。予告編を見ましたがこちらも大変楽しみなタイトルです。近年はドンパチいうような派手な映画より、こういう落ちついた内容が面白いですね。

diary6101

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