Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

DESIGN FESTA 2016(2)

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All Photo by inos

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デザインフェスタ2016、3,400ものブースの中から気になった物の一部をご紹介します。というか自分自身の備忘録に近いです。

まずこのイベントは同会場で夏に開催されるハンドメイドフェスに非常に近いですね。私は今回初めて足を運びましたが事前情報からして恐らく似たような雰囲気だろうと考えていたところそっくりなイベントでした。出展者もかなり共通しているので、そういう意味で人気のイベントが年2回開催されていると捉えれば混雑もある程度緩和されているのでしょうかね。いずれにしても楽しいイベントなので大歓迎です。

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デザインのイベントですから自身のアイデアであれば表現の形は自由なのでしょうね。壁一面に絵や模様を描いているアーティストさんを多く見かけました。こうした表現方法は物を並べる展示と違って本番当日から描き始めるのでしょう、初日の比較的早い時間に見る限りではまだ完成形がイメージ出来ません。

しかしこれだけ大きな絵を描くとなると円一つにしてもちゃんと真円になっているかどうかバランスを取るのも難しいのでしょうね。描く事だけに集中していたら歪な丸になっていた...何て事になりそうです。

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立体画家はがいちようさんの作品も展示されていました。こちらはプロのジオラマセットといったところですね。テレビや映画の撮影に使われたものを現物展示。ニコレットの居酒屋はその名の通りニコレットのCMセット。自分が小人(こびと)になったらこの中で暮らせそうな完成度。職人というのは凄いですね。焦点距離を合わせたマクロレンズで撮影すれば本物に見える...というわけです。

多くはありませんがエレクトロニクスを駆使したブースもいくつかありました。私より上の世代の方にはニキシー管と言うだけで通じるんでしょうか。ネオン管や真空管なら私でも分かるのですが。まあ原理は一緒みたいですね。

高電圧で電子を放電させ管内の一部を発光させる仕組みな訳ですが21世紀にはそれが逆に新鮮に見えて何とも魅力的。写真の右隅に写っているような数字を表現したりするのが一般的なようですが、ここではオーディオのスペアナをこのニキシー管で作っていました。その前にデジタル世代な方々にはスペアナがまずピンとこないでしょうか...。簡単に言うと周波数ごとにピコピコ動くバーグラフみたいなやつですね。ここでは性能云々ではなくこうした原理を使っているというところに魅力があるわけですね。

こんなふうなブースがもう少し増えてくれると圧倒的女性率の多いイベントにもう少し男性来場者も増えそうな気がします。

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会場内で見つけて欲しくなってしまったものの一つ、一輪挿し!。まあ花を飾るセンスがあるように思えない私ではありますが、一輪挿しっていうのは誰が飾ってもお洒落に見えますからね。

関西に拠点を置くBabbo craftさんというアーティストさんの作品で無垢材による加工に拘りを持っているそうで、一輪挿しの花を刺す部分の形状に注目。ただ穴が空いていてそこに水を注ぐのなら職人じゃなくても出来そうですが、これは口の部分が飛び出している...。それも複数パーツを組み合わせたのではなくあくまで一体成型の削り出し!

話を聞いたところ特殊な治具を製作し丁寧に削っていくそうですが、何とも仕上がりが美しいのです。完全に整形された四角い形状のものもあれば一部に自然な形状を残したままのデザインもありどれも1点もの、ウッディーな製品好きな私としてはこれがストライク。しばらくそこに立ち尽くし撮影禁止と張り紙がされているのをお願いして写真にも撮らせてもらい、お話も色々聞いて「カード使えますよ!」の声に負けそうになるもなんとかその場は踏ん張って、もう少し悩む楽しみを残す事にしました。とても気さくな方で次のイベントでも是非お会いしたいですね。

まな板だってご覧の通り、サイズから色から重さから、選り取り見取り選び放題です。

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私も以前キャンドルを作った事があるのでその難しさには理解があります。目指していたのはジェルキャンドルと呼ばれる上の写真のような透明のものだったのですが、私はパラフィンワックス止まりですね。それでも気泡が入らないような工夫とか着色した時の燃え方の安定性とか、グラデーションを奇麗に繋げる方法とか、色々苦労しました。

でも何より難しかったのは売り物のように強い香りを閉じこめる事。熱によって気化しやすいアロマオイルを加熱したワックスに入れるのですから香りが飛びやすいのは当然ですが、ワックスは冷えると1/5くらい減ってしまうので継ぎ足した分と固まった部分を馴染ませながら繋ぐのに再加熱等していると更に香りが飛んでしまうというジレンマ。そもそもやり方が悪いのではないかという疑いもありましたが。

そして今回見つけた上のジェルキャンドル、ビンを手に取ればそのまま口の中に入れたくなるようなとても良い香り。本当に良い香りでした。安ければその場でいくつか購入したかったんですけどそれなりに良いお値段ですので、これもじっくり考えるとします。忘れずにチラシを頂いたところ、nekonote candleという吉祥寺にある工房さんでした。教室もやっているようなので参加してみるのも面白いですかね。男性参加者なんておりませんか...。

デザインフェスタですから表現は様々。開場には普段の生活ではなかなか見かけないような光景が結構あって、自分自身をデザインしました!という方向性でボディペイントを施している人や王子様とお姫様みたいな格好をしている人、着ぐるみやお面も珍しくなくちょっと不思議な空間でもあります。衣装なども特注するのでしょうから結構お金が掛かるんでしょうね。

他にも紹介したいブースは山ほどありますが、いかんせん多すぎて整理が出来ません。というか記憶に残すべきか、写真に残すべきか、形として購入すべきか、情報収集しておくべきか、それらを整理するのが精一杯です。ただ一つ言えるのは一般企業が商業目的で開催するイベントと違い、アイデアや努力や仕上がりを公開する場であり営業第一では無い点が素直に見ている人を楽しませてくれている気がします。やりたい事をやってみたらこんな事が出来た! いずれはそれが商売に繋がっていくのかも知れませんが、利益大前提で毎日を生きる私達の中にどこかこうした理想があるからこそあれだけの来場者が詰めかけるのではないかと感じました。下の写真は今回の会場入り口の様子。人混み...凄かったです。

次は夏のハンドメイドフェス。いや、6月には千葉の佐倉城址公園というところでアート&クラフトフェアというのがあるようです。楽しみですね。

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