ズームレンズを使うのは ”実に20年ぶり” といったら少し大袈裟ですが、Nikon F5をメイン機としていた時以来ですからそれでも17,8年ぶりの事です。

α7RⅡに組み合わせたのはソニー最高峰レンズG-Master FE 24-70mm F2.8 GM。ワイド端24mmスタートの標準ズームながら通しF2.8である事が選定理由の一つ、そして単焦点レンズ並みの美しいボケへの期待が残りの理由。世界的に見ても同じ観点からこのレンズを求めるファンは多いようで、1本30万円近いにもかかわらず発売当初品薄状態で入手困難だったというのですから驚きです。まあカメラボディはもっと高くて45万円ですから今日の写真に写っている組み合わせで70万円オーバー。三脚など消費税にもならないくらい．．．。いや、もっとしっかりした三脚に載せないと倒したらヤバイぞ！

知人から明日ちょっとした撮影をお願いされていたのでせっかくならこのセットで挑戦してみようという魂胆。その為に買っちゃいました！と言いたいところですが流石に手が出ないので両方ともレンタル品です。愛用しているスナップカメラFUJIFILM X100Sでも頑張れない事はないのですが、ライティング条件が室内間接照明＋LEDキーライトのみですから1/125秒F2.8を実現するにはISO感度は2,000〜3,200程度と算出され、S/N面でX100Sには少々荷が重いと判断。最近は便利なもので、撮影現場の写真をスマートフォンで撮って送ってもらえばEXIFから露出値が計算出来ますね。ロケハンに行かなくてもどの程度の機材が必要か当たりがつけられます！

とは言え最近は手持ちのNikon製マニュアル単焦点レンズを使う事が多かった為、F1.2なんてものに体が慣れているものですからF2.8でも暗いと感じてしまうくらいですが、被写界深度の事も考えるとF2より開けて撮る事は稀ですからね。今回はこの高級レンズが上手くハマると期待しています。

あとは私の体がズームレンズの感覚を直ぐに取り戻せるかどうか．．．。今日1日使ってみた感じでは、ファインダーを覗きながら心の迷いが出ますね。「ん、この状況だとワイドにして自分が近づくか、テレにして遠ざかるか．．．」ってな具合に。ズームリングを回しながら頭の中では単焦点レンズに置き換えて考えているというか．．．。ズームレンズってもっと気楽なものじゃなかったかな？と。

明日が楽しみです。