Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

セオリーなど無いほうが自由でいい

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All Photo by inos

diary6718

先日写真・動画ファンの方のトークを聞いていたら構図に関する話題に触れており、私も今更ながら自分がどう考えるかを整理する良いきっかけになりました。

トークの中で交わされていたのは写真の画角、多くは3:2、4:3、1:1の中で被写体をどうレイアウトするかという点で、その方曰く基本構図というのは2分割と3分割の2種類しかないそうです。ここで言う2分割というのは写真の上下左右を半分に分ける、海と空なら水平線を真ん中にするという意味ではなく、上下左右を均等に分けた時の交点、つまりは写真の真ん中に被写体を配置するという、早い話が日の丸ショット!の事を指すようです。同じく3分割であればそれぞれ1/3の位置に交点が合計4か所出来ますからそこへ被写体を配置する...という事のようで。

写真やデザインを勉強しよう!と努力した方なら、「いやいや他にも黄金分割ってのがあるでしょ」とか「コピースペースを考えると一概にそうじゃないよね」とか異論があると思います。

しかしその方が言いたかったのは画作りに限った構図そのものよりも、2分割センター配置は一人称単数だが、3分割は一人称複数になるのだよ!という演出を含めた表現に関してでした。”I” なのか ”WE” なのか...という事ですね。つまり3分割法レイアウトは主役以外に何らかの存在を感じさせる力があると...。

確かに写真の何処に被写体を置くか逆に言えば空間をどう活かすかで、見た人に写真の外側の確からしき存在を意識させるというのはその通りだと思います。その先に人が居る場合もあるでしょうし綺麗な景色が広がっているのかもしれませんが、主役がそこに何かを感じている(もしくは感じているように見える)時点で単数ではなく複数とカウントして差し障りないのかもしれません。ただ場合によってはセンターレイアウトでも主役がカメラに強い視線を送っていれば単数ではなく複数に感じさせる事だって出来そうですけどね。

なのでこれらの演出的な判断を2分割だとか3分割だとかで語ろうとするのはいささか無理があるのかもしれませんね。日本人はとかく物事を定量化して比べたがる傾向がありますがもっと感覚的な捉え方で良いような気がします。英語を日本語に翻訳して理解するのではなく英語のまま捉えるみたいな...ちょっと違いますかね。

それらを追求していくと、写真を撮るという行為は目で見たものを ”切取る” のか ”収めるのか” そんな疑問も出てきそうですね。

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