Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

暖かく見守る。Sessionは欲しい。

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diary6717

半年ほど前から噂されていて水面下で動きのあったGoPro。ようやく登場した感が否めませんがカメラメーカーがドローン分野に進出、”Karma” だそうな。その他、シリーズ化したGoPro Hero5やSessionも更新されましたが世の話題はこちらのドローンの方に集中ぎみ。

ほんの数年前まではウェアラブルカメラと言えばGoProと合言葉のように語られたものですが、近年は競合製品の品質向上に伴いその地位がグラグラし始めていたところ。追い打ちをかけるようにドローンメーカーDJIのカメラ業界進出に伴い急激に株価下落というところまで追い込まれておりました。こうなってしまうと立ち直るにはHero5が4K 60P対応するくらいのインパクトがなければ難しいのではないかと心配されたくらい。

そこで出した答えがドローン業界進出という方向性。DJIがカメラ業界へ土足で踏み込むなら、GoProは逆にドローン業界へ...とガチンコ勝負に出たわけですね。

公開されたKarmaのスペックを見る限りはDJI Phantomシリーズに非常に近いパッケージとなっており、国内販売価格9万円(カメラ別)にHero5をセットしてもPhantomより多少お買い得感あり!という戦略的価格設定。驚くのはセットにハンドグリップも含まれている点で、機体からカメラを外せばハンドジンバルになるというアイデアはこれまたDJI Inspire1と一緒。

その他の特徴としては機体が折りたためるのがポイントで、先のハンドグリップの他、液晶ディスプレイ一体型プロポと機体をまとめて専用ケースに収めれば気軽に背負えてハンズフリーって寸法。確かにドローンは機動性の良し悪しが撮影現場でのモチベーションと可能性に直結しますからここは非常に評価できる点ですね。

ただどうでしょう、GoProというメーカーがドローンを作った!という話題性以外に、この機体を購入しなければならない理由はあまり見つからない気がします。DJIがドローン搭載カメラをGoPro Heroシリーズから自社モデルに移行した関係でGoProが空撮に使われる頻度が極端に減った事が開発の背景にある事は明らかですが、歪曲収差が目立つ空撮分野においてあえて魚眼レンズのGoProを使おうという人がどれだけいるかを考えると...。「DJI純正カメラじゃなくてやっぱGoProだよねぇ~」という声はそう多くないように思うのです。

DJIはその点に早くから気づいていたようで自社製カメラを出した時から歪まない(魚眼ではない)レンズを搭載していましたね。フライトコントローラーを初めとするソフトウェアの成熟度もDJIは世界のトップに君臨していますから後ろから追い越そうにも相当な勢いが必要なはずで。

現段階では実際に飛ばしたわけではありませんしHero5の画質を見たわけではありません。GoProだってこうしたデバイスを出してくるからには競合製品を相当研究しているはずですからいずれも実機の仕上りに期待ですね。もうKarma無しには空撮は語れない!っていうくらいインパクトのあるドローンかもしれませんし。

今回の発表で私が一番興味を持ったのはHero5 Sessionですね。あのサイコロのような小さなボディで4K 30Pを実現したと言いますし、3万円台という価格は他社製アクションカムの半額程。同時収録台数が多い方が楽しめるウェアラブルカメラにおいて価格上昇はナンセンス。ビジネス云々以前に1台の映像より2台分の映像があったほうが楽しいに決まっている! 沢山使ってもらってこそ必要性を感じてもらえる特殊なデバイス。他が1台のところGoProは2台、他が2台ならGoProは4台!このスタンスは実によろしい!

対してDJIさんは今月末にMavicの発表を控えていますね。

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