Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

セオリーを崩してみる

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All Photo by inos

diary6744

写真を撮るという行為は実に楽しいものです。あーでもないこーでもないとカメラのうんちくを語ったり、新しいモデルの発表を追いかけ最新のテクノロジーに満足するのとは別の次元で、やはり写真は撮っている時とそれが仕上がった時が一番楽しいものだと思います。

ここのところ私はデジタルRAWデータをフィルムっぽく仕上げるテストを繰り返しています。いえ、今更フィルムルックについて学ぶまでもないと思っているのですが、これまで自分の中で固定観念と化していたフィルムの知識をもう少し崩してみようかな...と。ブラックガンマはこれくらい締めて特性曲線でいうところの肩はもう少し緩やかで...みたいな決まり切った仕上げではなく、露出アンダーのネガから印画紙にストレートに焼き付けたらシャドーだけホワイトがズレるよなとか、グレインを再現するならLightroomの粒子では話にならないのでフラットカラーに硬さの異なる粒子を作って2枚以上のオーバーレイ合成じゃないとダメだなとか。

昨日の日記の写真みたいにカメラが捉えた情報を最大限活かすような現像処理も良いですが、それだとどうしてもカメラの性能や機能に気持ちが偏りがちだなと。意外にもここ1,2年で写真を撮る行為が楽しいと強く感じたのは古いニコンのマニュアルレンズで撮っていた時で、性能で言ったら収差は出まくりですしカメラのオートフォーカス機能は一切使えませんし、レンズのメタデータも残らない...。でもそれが楽しかったし仕上がった画も好きなものが多かった。私が求めているのは最新技術で作られたカリカリの画ではないのだなと。勿論新しい技術が活用出来るところはどんどん取り入れれば良いけれど、少なくとも現段階で自分の好みについてまだ掘り下げるべきところがありそうだと、そんな事を感じています。

あ、でもインスタグラムでフィルターあてて、仕上がりがそれっぽければOK!っていうのじゃなくてもっとロジカルに...。

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