Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

見た目も音も悪くないんですけど

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diary6803

スピーカーやヘッドホンやイヤホンといった ”音を出す装置” には昔からマニア向けの超高級品があって、なぜヘッドホン1つで20万円もするの?と疑問に思うような製品が各メーカー1つくらいは取り扱いがあります。勿論それらの高級品は価格相応の音がするわけですが、これまで使ってきたモデルの2倍のお値段だからといって2倍良い音がするわけではなく、少しだけ良くなる...といった具合に、値段が上がるほどその差は少なくなるように思います。オーディオの世界は半分オカルトのようなところがありますからね。でもそこにロマンを感じるのが男!というものです。

また、値段という観点で見ると、同じ価格帯のいくつかのモデルを聴き比べるとそれぞれに個性があり、仮に1万円のモデルならA社とB社ではまるで音が違うのも面白いところですね。どちらが良いという事ではなく、パソコンスペック比較のように同じ価格帯のモデルならどこのメーカーもほとんど一緒!というデジタルガジェット的感覚が通用しないのがアナログデバイスならではと言いますか。

こんなことは物理的にあり得ませんが、仮に全く同じ特性を持つヘッドホンが2つあったとしても、振動板の材質とか、ハウジングの形状とか、振動吸収率とか、装着感などによってまるで別物のような音になりますから、こればっかりは時代が移り変わっても定量化できないファクターですね。最終的には音出しをしてみてそれが好みかどうかという判断になるという事ですから、つまるところ高い=良い音ではないという事ですね。A社の3万円モデルよりB社の3千円モデルの方が好みと感じる場合だってあるわけですから。

前置きが長くなりましたが、今日になって初めてiPhone購入時に同梱されてくるApple純正イヤホンEarPodsを使ってみました。その昔のiPod付属イヤホンなら使った事がありましたがお世辞にも私好みの音ではなかったため、それ以来 ”純正品はあの程度” という先入観があってモデルチェンジを果たした現行モデルのイヤホンは使う事なく購入時の箱に納まったままでした。

普段はKlipschのX10というイヤホンを使っておりもうかれこれ6年ほど愛用しています。ケーブルが断線しやすい他は音質も遮音性も装着感も申し分なく今更純正イヤホンに戻る必要もないのですが、そこがオーディオ好きの性、やはり刺激が欲しくなるのです。それが今より良い音なら最高ですが、仮にそうでなくてもデバイスを変更する事で普段聞いている音に少しでも違いが感じられると、昔の音源を端から引っ張り出してくるような衝動に駆られます。お〜こんな音が鳴っていたのか!と気付ける事に楽しさがあって...。

そんなわけで恥ずかしながら初めてのApple EarPods。見た目はなかなかおしゃれですし、音質も昔のものと比べると断然良くなっていました。これはこれで悪くないぞ!というのが正直な感想。ただ、久しぶりに使って気付いた普通のイヤホンの遮音性の悪さ。音楽を聴いている時も周囲の騒音がそのまま聞こえる感じ。こればっかりはカナル型イヤホンに慣れてしまうと違和感すら覚えますね。耳にしっかり装着できていないんじゃないかと何度も耳に突っ込み直してみたり。それに私は左右の耳の穴(もしくはその周辺)の大きさが違うらしくイヤホンの装着圧が均一にならないという弱点がある事も思い出しました。その点カナル型は耳栓のように穴に入れてしまいますから耳の形状の影響を受けにくいんですよね。

と言う事で、モノとしては決して悪くないEarPodsですが残念ながら形状的に私の耳にはマッチせず1日で断念。ということはまもなく発売されるAir Podsも私には適合しないという事ですね。え、何ですか?今回のはAir Pods購入前の事前調査じゃないかと...? まあ、そのテストも兼ねていたと言えばそうかもしれませんが...。

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