Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

高音質は身近になったが

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昔は私もホームオーディオに凝っていた時期がありまして、音質にはなかなかうるさいタイプでしたが、近頃はめっきりiPhone内蔵のiPodで十分じゃないかと守りに入っております。

世のオーディオ環境はアナログレコードからカセットテープへ、そこからデジタル化されてCDへと形を変えてきたわけですが、それ以降メディアに関して眼に見える進化が無いように思われています。そりゃそうですね。今の時代もはやメディアを仲介する事自体ナンセンスで、ファイルダウンロードすれば何処にも形としては表れないわけですから。デジタルデータを扱う以上、転送に求められるインフラそのものがその時代の音質を決定することになるとも言えそうです。

さて、近年オーディオに関する勉強をサボっていた私、気づけば巷ではハイレゾオーディオなるワードをよく目にするようになりました。言葉の意味からして高解像度音源を扱うことは理解できますが、その定義付けはどうやら曖昧で、ネット上にあふれる情報をまとめてみると、早い話がCD音質(44.1kHz 16bit)よりハイサンプリング・ハイビットレートであればそれをハイレゾと呼び、それよりも低い場合をローレゾと呼ぶことが多いようです。ですので場合によってはCD音質はローレゾと扱われることもあるようで、その世界からすれば、128kbpsや256kbpsに圧縮されたmp3やAACは物の数ではないわけですね。

私個人としては、何事においても数字で良し悪しを判断することは好きではないのですが、デジタルデータに関して言えば確かに値が大きくなる程計算上はアナログ信号に忠実になりますから全てを否定することは出来ませんね。ただ、それをご家庭で扱う信号(データ)として考えると、値に比例した結果が体感出来る程単純ではありませんから費用対効果は良いとは言えないと思います。ただし、これらの数値はレコーディングやマスタリングといった音楽や音源の制作過程において言えば、様々なエフェクト処理やダイナミクスの調整時にハイサンプリング・ハイビットレート処理することは途中経過でのロストを最小限に抑える意味でとても有効だと思います。言わばレコーディング全体をオーバーサンプリング処理しているわけですね。

ところがご家庭でそれらのソースを再生するだけであれば、数値による変化よりもリスニング環境から受ける影響のほうがずっと大きいと思われます。それでもホームオーディオはそのほんの一匙のためにお金と労力を惜しまない...それがロマンなんですよね。

私はそこまでのハイレゾオーディオは望んでいませんが、確かに自宅にいてiTunes Libraryの音楽を聴いていると、「なぜ隣に非圧縮のCDがあるのに圧縮データで聴いているんだろう?」と疑問に思うことがあります。今後自宅のファイルサーバー化など検討してみたいと考えています。

 

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