Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

晩秋の京都を歩く(2)

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All Photo by inos

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そうそう私が知っている唯一の嵐山がこの渡月橋を一望する景色。上高地に例えたら河童橋的存在でしょうか。想像と違っていたのはこの橋は車も通れるということ。こうして遠くから見る限りは歩行者専用のように見えるじゃないですか。

この場に到着してまずこの写真を撮ったわけですが、その後修学旅行生などもどんどん増えてきて橋の上は大変な人で賑わいました。歩道だけでは人がすれ違えず、車が来ない時は車道まで人が歩くくらい...。天気も最高でしたし気温もぐんぐん上がって12月にしては異例の行楽日和だったというわけです。

和服姿の女性も結構おりまして、いかにも ”京都に来た” という雰囲気があって良かったです。京都は着物の1日レンタルとかもやっているようですからそれらを利用して外国人も結構楽しんでいるようでした。日本ならではの思い出になるのでしょうね。東京のドラッグストアで爆買いするよりもよほど良いと思います。

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紅葉はどう見ても2週間遅かった!という感じで、遠目には所々綺麗に色づいているのですが近づいて見ると半分枯葉のようになっていて写真を撮るにも場所を選びました。山沿いなので夜には気温が結構下がるのでしょうね。私としては上の写真みたいな雰囲気が好きで、色合いも綺麗ですし、服装から感じる季節感や風情のある建物に不釣り合いな自動販売機など、観光地を切り取った感が上手く残せたと思っています。

京福電鉄嵐山線の嵐山駅には、京友禅と呼ばれる着物の生地をアクリル製ポールにしたキモノ・フォレストなるアートが広がっていて圧巻です。JR嵯峨嵐山駅ではないので私はこの駅で電車に乗る事はなかったのですが、お土産屋さんなどが連なる通りの中に位置するので駅の敷地に一歩踏み入れればおのずとこの景色を目にする事になります。近代的な巨大要塞のようになった京都駅よりもよほどこちらのほうが京都らしいという感じがしましたね。どうやら夜になるとライトアップ(ポール一本一本が光る)らしいので次はそんな幻想的なところを見てみたいです。

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さあ大きな川の開放的な景色から少し歩いて今度はぐっと大人な空間へ。私もどこで見たか記憶は定かではありませんが、どこかで情報のみインプットされていたのがこれまた有名な嵐山の竹林の道。

いやぁ、長野育ちの私ですから竹林くらい見た事はありますがここまでのびのび育った竹は始めてお目にかかりました。背丈も太さも他に例がないくらい立派なもので、それがぎゅうぎゅうに生い茂っているものですから、間を抜ける小道を歩いていると竹が襲いかかってきそうな迫力です。綺麗に剪定されているためか葉っぱは遥か上のほうにしか付いていないのですが、それでも地面まで届く光は極くわずかでとにかく薄暗くて怖い感じがします。

人力車を引くお兄さんの話によるとここの竹は1日に1メートルも成長する事があるのだとか! そりゃ大きくなるわけです。どうでしょう、目測ではほとんどの竹が30メートル、いやもっとあるでしょうか。

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地面まで光が届かず暗い分、わずかに差し込むグリーン掛ったさわやかな光がとても美しく感じられます。ただ、写真は見栄えがするように暗いところもある程度見えるよう適性露出で撮ってしまっていますからその暗さが伝わりにくいと思いますが、実はこの竹林の写真はすべてISO1600で撮影しています。昼間の12時半だというのにISO1600、SS1/30、F4で適性露出って普通では考えられませんね。

ここも例によって沢山の人でごった返していましたから今回は私も修学旅行気分で見てきましたが、この場所はひとけの少なそうな初夏の早朝とかが気持ち良さそうですね。竹しか無いと言えばそれまでですが、今回の京都観光では一番のお気に入りの場所となりました。やはり私は自然が好きですね。

小道の途中に真っ赤なお茶屋さんなんてあったら繁盛しそうですけど...いかがでしょう。

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