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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

晩秋の京都を歩く(3)

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All Photo by inos

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午前中いっぱい嵐山を歩いた後は再び京都駅まで移動して午後は逆方向に位置する伏見稲荷大社へ。

これまたどこかでインプットされた記憶を元に、かの有名な ”千本鳥居” をこの目で見たくて。最寄駅となるJR奈良線の稲荷駅を降りれば目の前に待ち構える大きな鳥居。まあここまでは一般的な神社と変わりませんが鳥居の色が赤ではなく朱色やオレンジに見えるのが特徴でしょうか。朱色は魔力に対抗する色だそうです。

本殿に向かう途中に目につく「外国人に人気の観光スポット3年連続第1位」ののぼりがこの先に待ち構えるあの景色への期待をいっそう高めてくれます。

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本殿でお参りを済ませるとそのまま脇道からスタートする無数の鳥居。千本とは名ばかりで今現在は1万本以上と言われていますからその数たるや想像を絶するものです。初めは「ほぅ~こりゃ凄い」と感心しながら歩きました。きっと数を数えながら進む人もいそうな気がします。しかし途中で気づくのです...これは途方もないぞ!と。

鳥居ですから両サイドだけでなく頭の上まで全て囲まれていて、それが短い所は20cm間隔くらいで建てられているものですからある一つの不安が過ったのは私だけでしょうか? 途中でお腹が痛くなったりして道から逸れたいと思ってもこの鳥居トンネルからは出られないじゃないか!。勿論ある程度進むと人が出入りできるくらいの間隔が開いているのですが観光客が多い場合には二進も三進もいかず。幸い何事もなく進むことが出来て安心したわけですが。

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これだけの鳥居、全て木製ですから経年劣化で徐々に傷んできます。見れば根元が結構ボロボロになっていたりして「太い」とは言ってもこのままだと危ないんじゃないかと思うようなものも。対策としては1日に2~3本のペースで新しいものへ交換する作業が行われているそうで、この日も山中を軽トラックが古くなった鳥居を取り外して運んでいました。維持管理が大変ですね。

かと思えば道中で見かける売店のような所でお土産用の小型鳥居も売っています。バリエーション豊富なサイズと価格設定。ダルマや絵馬を購入するのに近い感覚でしょうか。

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道はだんだん険しくなり徐々に不気味な光景が広がってきます。伏見稲荷大社ですから考えてみたらここはキツネが祭られていて当然。その昔この辺りはキツネが沢山いたのでしょうかね、稲荷大神様のお使いという事です。

事前情報によれば途中まで行くと30分、山の上の一の峰まで行ってくると2時間ほど要すると言われており、仕事用の硬い靴&滑りやすい靴下では到底2時間も頑張れるはずもなく途中で断念。まあこの前に嵐山も散策しておりましたからそれでも頑張ったほうだと思います。

正月三が日には250万人もの初詣参拝客が訪れると言われていますが、その時に上まで登り切ってご来光とか見られたらなんだか御利益ありそうですね。新年早々達成感が味わえそうです。

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コメント

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  1. By イタリアン・ジョブ

    京都は夏冬秋と一人旅をした事がありますが、伏見稲荷はまだ行った事がないので間違いなく行ってみたい所です。
    今改まって思い起こすと最初の一人旅は40年前になっている事に愕然としていますがw
    住んで生活をしている京都の人からは勝手な事を言うな!と怒られてしまうかもしれませんが、残念ながら当時の京都の風情はかなり薄れてきている様に思えます。
    15年程前に南禅寺山門から見た京都の街並みの変化に溜息が出る思いでした。

    誰も居ない詩仙堂の畳の上で昼寝をした事が懐かしいです♪

  2. イタリアン・ジョブさん

    伏見稲荷へは今回始めて行ってみて想像を超える鳥居の数に驚きましたね。
    ちょっとオーバーな言い方をすれば山登りのような覚悟がいる事にも驚きましたが...
    歩きやすいスニーカー等で行かれる事をお奨めします!

    風情という点においては京都も少しずつ変わっていくのでしょうかね。
    街の中に唐突に現れる神社やお寺にも違和感はありますが、
    中に入ってしまえばその時代にタイムスリップしたようで私は楽しめていますが、
    確かにそこから見る街並みとなると時代とともに変わってしまうのでしょうね。

    南禅寺ですか、そこへはまだ私は行った事がありません。
    むしろ今回のように少しずつ観光を重ねるたびにまだまだ知らないところばかりだと気付きました。

    いいですね京都。外国人ばかりでなく日本人にとっても少し特別な場所です。

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