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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

RAW素材のモバイル現像環境を検証中

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All Photo by inos

新しいMac Book ProにUSB Type-C端子しか無いという事がきっかけで、なるべく小型のmicroSDカードリーダーを探した結果Lexar C1 microSDリーダーにたどり着いたものの、16年11月が予定されていた発売が大幅に遅れ国内はようやく今月に入って出荷が開始されました。私の場合背に腹は代えられないという事で先行してデリバリーが開始されたOEM品のGoPro Quik Keyを入手していましたが、自宅用と携帯用の2つが必要になり結局Lexar製も購入する事に。

このシリーズは私が購入したUSB Type-Cタイプ(グレー)の他にmicroUSBモデル(黒)とLightningモデル(白)が存在し、今回はそのLightningモデル(白)も同時購入。どういうわけかLightningモデルは国内販売が行われていない為並行輸入品をネット通販にて探さなければなりませんでした。

Type-Cタイプ(グレー)はGoPro Quik Keyと同じですからMac Book Proに差し込めばそのまま使える事は分かっていましたが、興味があったのはLightningモデルのほう。

Lightningということは簡単に言えばiPhoneやiPad専用。内蔵メモリをたっぷり実装するAppleさんのデバイスにおいて通常はmicroSDカードが必要になる事はありません。そこをあえて挑戦しようとした理由はただ一つ、デジカメ撮影したRAWデータをiOSデバイスで現像してみよう!。私の場合はFujifilm X100Sで撮影したRAW(.raf)をiPhoneに読み込み、Lightroom mobileアプリで現像後、MAC版Lightroomと同期を行い最終仕上げはパソコンで...というワークフロー。

大量の荷物を持ち出せないような旅先でパソコンレスでRAWの現像が出来れば、取り急ぎブログのアップロードが可能となり、後に修正がしたくなったら帰宅後にパソコンで仕上げが出来る...そんな連携が出来るようになったのは、昨年Adobe Lightroom mobileアプリが正式に各社オリジナルRAWに対応したから。モバイルで行った各種調整データはパソコンと完全に同期する為、MACでの現像もモバイルからの継続作業で出来る点が最大のメリット。そのためにはiOSデバイスにX100SのRAWデータを読み込まない事には始まらない...そこで今回のmicroSDリーダーというわけ。

X100Sに限りませんが世の多くのデジカメが通常サイズのSDカードを採用しているにもかかわらず私がmicroSDカードにこだわったのはあらゆるデバイスとの互換性が高いから。デジカメに使うならレギュラーサイズのSD変換アダプターを使えばよいですし、今回のようなリーダーを用いればUSBメモリーとしても使え、Androidスマホなどに差し込めばそのまま読み込めます。アクションカムでもそのまま使えますね。

さて、使用感ですがこれがかなり快適です。デジカメ撮影後のmicroSDカードをリーダーに差し込みiPhoneに接続します。残念ながらLightroom mobileアプリから直接このメモリーメディアにはアクセスできないようなので、Lexar純正Mobile Managerなるアプリでアクセスし、「共有」 → 「Lightroom mobile」へと受け渡します。

Lightroom mobileではiPhone内で撮影した写真素材同様に現像作業が行える為、それがX100SのRAWデータである事を意識せずに高解像度プレビューが可能です。私が心配していたのはパソコンでさえ快適とは言えないヘビー級の現像作業がiPhoneでどの程度動くのか?という点ですが、これが思いの外ちゃんと動きます。ファイル読み込み直後は最大で10秒程待たされる事がありますがその後の各種パラメーター変更によるリフレッシュ動作は都度一呼吸と言った感じ。これなら現像作業そのものはiPhone一つでもなんとかなるかもしれません。

問題はmicroSDカード内に大量のRAWデータが存在する場合の閲覧および選択作業ですね。AppleさんのLightning端子は現状USB2.0相当の転送速度なのでサムネイルが出るのに結構時間がかかる...。メモリー内に300枚とか入っていたらどうやってレーティングしようというのが今後の課題。すべてのファイルをLightroom mobileに受け渡してから作業開始するのが現実的な気もしますが300枚コピーするのにどれだけ時間がかかるでしょう。そこさえ快適に行えれば、Lightroom mobileに受け渡したファイルは自動的に自宅のMacにもAdobe CC経由で転送されるので、帰宅後は楽チンなんだけれど。

iPhoneの小さな画面でRAWの現像って正気? と思うなかれ、現時点はあくまで私の写真生活のワークフローテスト期間であります。勘の良い方はお気付きだと思いますが、これが上手くいけば画面の大きなiPadを購入する事でパソコンレス・お泊まりサイクリング等が実現するというわけです。

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