Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

CP+でプラスと感じた事 2017(3)

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All Photo by inos

仕事目線で言えば私はこちらのジャンルが本業ということになりますが、今回は説明担当ではなく一般として入場しましたから気楽なものです。

こうした展示会、各メーカーで見る担当者の顔というのは大体決まっていて、放送系のイベントであればお馴染みのメンバーと挨拶や情報交換をさせて頂くのですが、CP+はやはり写真のイベント、通い慣れたメーカーでも放送系のそれとは顔ぶれがガラッと変わっていてアウェイ感は否めません。でも逆の見方をすればどのメーカーもプロダクツごとに担当者が異なるという事。コモディティ化が進む現代においてその縦割りが良い結果を生むかは微妙ですね。

 

今年のCP+はいくつかのレンズメーカーがシネレンズの新製品を大々的にアピールしていました。

シグマがシネレンズ参入も大きなニュースです。担当者に話を伺ってみたところ、スチル用レンズ同様に値段を抑えつつ高性能な製品を目指しているとの事。FUJIFILMも同様に新しいシネレンズラインナップを2本追加してきました。会場に展示されていたものはモックだったようですが、半蔵門にあるSYSTEM5さんのショールームにて実機展示を行っていました。今年のCP+はプロ向け動画コーナーが平日のみ別会場にオープンしていたことからも分かるように、完全に一般来場者とプロ動画関係者とを分けた構成になっていましたね。せっかくCP+に足を運んだのに見たい製品は別会場だった!というクレームもありそうではありますが...。会場レイアウトくらい事前に調べてから行きなさい!ということですか。

 

なんだかんだ言ってもやっぱり興味をソソラレルのは趣味の道具でありまして、昨年はガラスケース越しに眺めたZEISSのiPhone用コンバージョンレンズ。35mm換算18mm相当のワイコン、56mm相当のテレコン、40mm-80mmズームマクロの3本立て。毎年思うのですが実に美しいシルエットで物欲が刺激されます。iPhoneの標準カメラレンズが29mmと言われていて、確かにそれは使いやすい焦点距離なのですが、時にちょっと刺激が欲しい時もあるもので、そんな時ポケットからコレを取り出せば良い仕事をしてくれそうな...。一つの懸念は常にレンズを持ち歩くか?という点ですね。iPhoneにレンズを固定するブラケットはトラス構造のものとワンタッチ式の2種類ですが、近いうちにiPhoneケースタイプも発売するのだとか。

続いて焦点工房さんのブース。以前新宿のMAPカメラでも実機を確認した、ライカMレンズでAF撮影できるマウントアダプターTECHART LM-EA7。カメラボディより下までアゴが出っ張るデザインを除いては素晴らしいアイデアの製品。AF速度や動作音は一昔前のカメラという感じは否めませんが、何しろマニュアルレンズをオートフォーカス化できるのですから唯一無二と言っても過言ではないかと。いえ、過去には同じアイデアを取り入れたCONTAX AXなるフィルムカメラがありましたけどね。ボディがやたら分厚かった。

さてこのTECHART LM-EA7、ライカMマウントレンズを想定した設計ですが、スタッフの方と色々話したところ、その他のメーカーのレンズも一旦Mマウントに変換すればAF化出来ますよ!との事。確かにそれはそうかもしれません。フランジバックを考えればライカMマウントはSONYやFUJIFILM程ではないにせよ十分短い部類。つまるところCANON EFマウントもNIKON FマウントもMマウント変換アダプターを噛ます事で昔の資産がこの時代にAF化出来るという事。コレ購入しない理由があるでしょうか...。

 

SIGHTRONさんのブース。そうこのイベントは何もカメラばかりが主役ではございません。天体望遠鏡や双眼鏡なども一応対象です。私はもともと天体写真が撮りたくて写真を始めた子供だったので今でもこうしたブースを見るのはワクワクなわけです。そして愛用する超安価なポータブル赤道儀  ”nano.tracker” も展示されておりました。最新のものはモバイルバッテリーからのUSB給電も可能だとか。最小限の機能でとても可愛い赤道儀。この手のポタ赤は極軸合わせが至難の業ですが写真のコンパス付き35°アングルプレートがあればだいぶ楽チンとの事。ただ実物を見る限りコンパスの精度はそれなりっぽいので別のものを用意したほうが良さそうな感じ。なんならiPhoneが固定できるようになっていれば電子コンパスで測れそうですが。

こんなふうに天体機材を見ているのはとても楽しい時間ですが、最近は何やらこうした赤道儀に頼らずとも星を綺麗に撮る術があるらしいですね。PENTAXブースに行って企画担当の方にじっくり話を聞いてきました。”アストロトレーサー” なる機能について。

アストロトレーサーはPENTAX独自の天体追尾機能の名称。簡単に言ってしまえば、カメラのボディ内手ブレ補正機能を利用して地球の日周運動を追いかけようというもの。カメラ内蔵のGPSと電子コンパス信号をもとにレンズを向けた方向を検出し、最長で10分程度の追尾撮影を可能にしたという。コレ素晴らしいじゃないですか! GPSと地磁気から位置と方向を自動検出って数年前にTOAST-TECHNOLOGYさんが赤道儀のコンセプトモデルとして展示していたもの。それをカメラメーカーが先に実現していたとは驚きます。

まとめるとこういう事です。旅行に一眼レフカメラをぶら下げていく。観光地でバシバシ記念写真を撮る。夜になってキラキラの星空を見上げる。せっかくだから写真に収めておこう...草むらにカメラを転がしてシャッターを切る。10分間の長秒間露出で淡い星や星雲もバッチリ写る。それなのに星が流れていない!!

さあ他のカメラメーカーさんも頑張りましょう。

コメント

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  1. Thank you for the sensible critique. Me &amp my neighbor were just preparing to do a little research about this. We got a grab a book from our local library but I think I learned more from this post. I am very glad to see such excellent info being shared freely out there. ekabfdkaeagdggde

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