Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

CP+でプラスと感じた事 2017(2)

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All Photo by inos

こちらは忘れずに見てこようと思っていたEntaniyaさんのブース。近年360°映像やらVRやらと話題上昇中のジャンルで、手ごろなところだとRICOH THETAだとかSAMSUNG Gear 360だとかポケットに入るようなカメラもあり既にハマっている人も多いはず。Google Mapでも最近では360°写真が見れますね。私もその可能性と面白さに魅かれてFacebookにてインタパノさんをフォローさせて頂いておりました。

360°コンテンツには大きく分けてスチルとムービーがありますが、基本的には全方位を撮影することに変わりはなく、それを1台のカメラで気軽に撮るか、仕上がりのクオリティを求めて2台以上で撮影するかという選択ですね。台数が増えれば比例して画質は向上すると思いますがお財布への負担もまたしかり...。

上の写真はSONY α6500とOLYMPUS OM-DにEntaniya Fisheye 250 MFTを取り付けた所。これ1本で250°画角を円周魚眼として写す事が出来ます。現時点においてEマウントのフルフレームセンサー用は無いようですが今後の展開を検討中との事。

驚くべきはレンズだけで1.6kgという重さ。α6500カメラボディが400gちょいである事を考えるとボディの4倍もあります。ガラスの塊ですから仕方ないですね。形状の印象もあり持ち上げると鉄アレイを連想します!

その代り250°もの超広角にもかかわらず写し出される映像は隅々まで実にシャープ。普通は広角になるほど周辺収差が極端に増えますが、このレンズは複数ショットをスティッチングで繋ぎ合わせる事を前提に設計されており収差を最小限に抑えているのです。

フォーカスについて質問するのを忘れてしまいましたが、多分ある程度絞ってパンフォーカスで撮るんでしょうね。露出決定が難しそうです。円周魚眼ですから平均測光など使えないでしょうし。ちなみにスチル用の360°スティッチングソフトの定番をお聞きしたところPTGuiという製品がシェアを伸ばしているそうです。

 

超高画質な360°を実現しようと思ったら、このカメラを背中合わせで2台使って撮影した250°画角の2枚の写真から、重なった部分に余裕を持たせてスティッチングさせると良いのでしょうね。勿論2台より3台、3台より4台で撮影したほうが各素材同士ののりしろが沢山確保できますから自然に繋がるのでしょうね。レンズ一本40万円もしますから相当な投資になりますけど...。

一方、静止画ではなく動画でそれを実現しようとするとお手軽なのはGoProを改造して魚眼レンズを取り付けるという方法。GoProと言えばレンズ交換無しのツルシの状態で360°撮影をするための専用リグ(カメラ6台仕様)が純正オプション品として販売されていますが、Entaniyaさんはそれを2台や3台のカメラで実現するためのレンズを販売しています。220°、250°、280°の3種類がありますからカメラ台数に応じて使用する画角をチョイスする感じですね。これだけでもRICOH THETAやSAMSUNG Gear 360とは別次元の高画質動画を撮ることが出来るはずです。

更に驚いたのは、写真手前に写っている ”GoPro本体は三脚の下にマウントしているのにレンズは一番上についている” もの。

これは、複数レンズを用いた360°動画撮影において、レンズ同士をなるべく1点に集中させるための手段らしく、GoProボディ本体からセンサー部分を取り出して三脚上部まで延長しているのだとか。つまりこの仕様においてGoPro本体は単なるレコーダーというわけですね。ここまでやるか!という感じ。

私も財布がパンパンで紐が緩んでしまうくらいなら挑戦したいんですけどね。レンズが高い上にそれがカメラ台数分必要になると思うと、それは深い深い沼な気がして...。その後訪れたRICOHブースにてTHETAの画質改善を要望として伝えておきました。

 

さて、今回はカメラではなくサードパーティーグッズに集中しようと臨んだ展示会。マンフロットブースで何やら面白いものを発見。DIGITAL DIRECTORなるこの製品は、一言でまとめるとiPadを用いたテザー撮影ツールですね。iPad でライブビューモニタリングが実現するのは勿論、様々なカメラコントロールが行え、タッチフォーカスまで可能。撮影データをiPadに転送させる事も可能だとか。

仕掛けはiPadのマウント部分にあり、専用CPUを搭載したマウント本体とカメラはUSBで接続され、iPadとはLightningケーブルで接続。つまりiPadとカメラを繋ぐインターフェース的役割を担う事でカメラプロトコルを完璧に受け入れケーブル経由でコントロールを実現しているというわけ。

私のようにテーブルフォトをMac Book ProとEyefiカードを組み合わせ撮影後の簡易プレビューとレタッチを行うような人からすると、レスポンス面でワイヤードコントロールに憧れるわけです。しかもこのスタイルであれば星景写真などを撮りに行く際にもカメラコントロールがリモートで行え、ポタ赤の極軸合わせの確認プレビューにも重宝しそうです。

問題なのは対応するカメラプロトコル。現時点ではCanonとNikon製品のみでSONY製品には未対応との事。α7シリーズへの対応を強く要望しておきました! これ本当に欲しいです。

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