Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ブラウン管が捨てられず

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9日(土)まで、幕張メッセではCEATEC JAPAN2010が開催されていました。私は生憎昼夜逆転の仕事でしたから行けなかったんですが。

目玉は何と言っても東芝製 裸眼3Dテレビのようですが、実際に見た人の感想を聞くと、3Dメガネを掛ける従来の3Dテレビ程の立体感は出ていなかったとの事。3Dテレビはこの先何処まで延びるのか未知の領域ですが、現時点ではまだまだ発展途上と言わざるを得ませんね。

それよりもテレビの世界で気になる存在は同じく東芝製の第2世代CELL REGZAです。3Dの話はさておき、2Dの表現においても液晶テレビの性能は未だにブラウン管に追いついておらず、各社とも様々な電気仕掛けでそれを補おうとしているわけですが、液晶テレビの一番の欠点とも言える ”残像感” に対して、CELL REGZAは昨年のモデルでもLEDバックライトを512エリア分割でOn/Offコントロールしており、更に改良された今年のモデルは液晶表示を4倍速ハイスピード描画に対応させたと言いますから、それなりにまともな映りをするようです。

本当は電気仕掛けの後処理よりも、そもそも反応の早いパネルを使い、素材そのままを無加工表示してくれるほうが、私のような画像処理研究家?のような人にはありがたいのですが、液晶という物理的に反応の遅い仕組みを使うテレビはこれが現状です。

一方で、韓国のLGは20インチ程度の有機ELディスプレイの量産化に動き始めているという情報が少し前のニュースにあったと記憶しています。実際、液晶と有機ELに同じ素材を表示した場合、その反応速度は一目瞭然で、液晶テレビが壊れているんじゃないかと思うくらい有機ELの素直な映りには驚かされます。

CELL REGZAは55型で約100万円ですが、有機ELの40型程度がその値段になるのはまだ5年くらいはかかるかも知れません。

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