Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

いつものください

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All Photo by inos

量販店のプリント用紙売り場は昔と違って実に華やか。中身は白い紙なのに、パッケージは金や銀でデコレーションされていていかにも高級さをアピール。写真用インクジェット紙やラベル印刷用紙、シールやCDレーベルなど、その多くは枚数のわりに高額なのでパッケージにも値段に見合う工夫が必要なんでしょう。全体的に黒がベースとして使われているのはコントラストを強く見せて ”さも綺麗に印刷できそうな” 印象を狙っての事と思います。

しかし一般的に一番使用頻度の高そうなコピー用紙に関しては、レジ前に山ほど積まれた500枚セットのみ。会社で使うならともかく、ご家庭に500枚はちょっと多すぎます。パッと店内を見渡した限りではそれよりコンパクトなセットが見当たらず、やむなく店員さんに聞いてみると、あるにはありましたが4、5種類のみ。本気で環境問題に取り組むのなら、枚数の少ないパッケージを割高で売るのが望ましい気がするのですが、案外世間は ”言うほど環境への取り組みをしていない” ように感じてしまいます。

選択肢の少ない普通紙の中から私が選んだのはズバリ「いつもの普通紙」。実にキャッチーな商品名です。同じコピー用紙でも100枚程度で売られているものは、より高級志向が強く、少し厚手だったり必要以上に白かったりするものですが、この「いつもの普通紙」は想像したものズバリです。こういうところにデザイナーのセンスを感じますね。もうちょい右とか、もうきもち明るくとか、数字やカタチで現さなくても、まさに言わんとしている事が相手に伝わる...。日本語の素晴らしさだと思います。このあたり ”おいしい牛乳” に通ずる優しさを感じます。

お店から出た後も何だか良い買い物をしたような気がしてとてもハッピーな気分でした。

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