Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

東京モーターショー 2017 (4)

By
All Photo by inos

”2016年ル・マン24時間レース TOYOTAの悲劇” と言えばモーターファンなら誰もが知るトラブル。最近はモータースポーツにどっぷり...という事もなくなった私でさえその映像は鮮明に脳裏に焼き付いていますからね。

24時間レースをトップで走っていたTOYOTAが残り3分というところでスローダウン。コントロールラインを通過したところで無念のリタイヤ。あと1周走っていればそこがゴールラインに変わったのに...。ドライバーは1周間違えてゴールしたつもりだったんじゃないかと疑ったくらい。

レースの世界にタラレバは無いと言います。それを言ったらどんな世界にもタラレバは通用しません。でも備えあれば憂い無し! あと1周分の耐久性を配慮していたら...。多分それは大荷物で登山に挑むようなもので、沢山の装備を背負えば安心ですがそれが足かせとなり登頂そのものが難しくなる。それがレースの世界。ハイブリッドが取り入れられるようになった最近のモータースポーツ界は尚更計算が難しくなっているのでしょうね。

そんなル・マンを走った8号車のレプリカがこれ。え、レプリカですか?と耳を疑いましたが、どうやらここに展示したものは同じパーツを使って組み上げたモデルらしいです。しかしなんともカッコイイですね。

昔のレーシングカーはとにかく尖った鼻先という感じで刃物のように前方が薄く空気抵抗を意識していましたが、近年は空力設計も進んでおり、空気抵抗だけでなくリアまで流れる空気のラインをトータルで計算していたり、サイドに空気を積極的に排出するような工夫をする事で床下の負圧を稼いだりする為、単純に前面投影面積を小さくするという単純な設計ではなくなってきているようです。

 

オンロードのF1やル・マンに対し、オフロード好きならこちらのレースと言わんばかりにセンターに陣取っていたのがWRCのレース車両。海外ではヤリスと呼ぶそうですが日本ではヴィッツですね。

サーキット走行が前提のレースと違い、公道を猛スピードで走り抜けるラリーはやじ馬的に見学するには迫力満点。林に突っ込むとか谷底に落ちるなんてのは日常茶飯事です。乗るほうも見るほうも命などいくらあっても足りそうにありません。

何より隣に乗るコ・ドライバーは凄い勇気だと思います。ハンドルを握るわけでもなくただひたすらルート案内をドライバーに読み伝える役割。運転するほうより横に乗るほうが絶対怖いですからね。ここでブレーキだろ〜って思ってもドライバーの意思で突っ込んでいってしまうわけですから。しかも案内する為のメモを時速200kmオーバーの揺れる車内で読み上げていくなんて私はやりたくありません!

 

この車も今年話題ですね。来場者のうち1,000人に1人も買わないんじゃないかという車 ”センチュリー”。これは日本が誇る高級車ですよね。レクサスブランドが登場しても格の違いを見せつける不動の王者という感じ。

日本はちょっとやんちゃな若者が高級車を改造して乗ったりする文化がある気がしますが、この車を改造して乗っている!という姿を見た事がありません。お金の有無に関わらず乗る人を選ぶ車なのかもしれません。高級車ってそういうものであってほしいと思います。

情報によると久しぶりにモデルチェンジを迎えるこのセンチュリー、後部座席はマッサージ機能付きリアシートとなっており、電動オットマンも装備するんだとか。カーテンを閉めてしまうと降りる際ドアを開けるタイミングが難しそうですが、そもそもこの車はドアを自分で開けるなんて発想はなく、外から開けてもらうのが普通。

なるほど、若者が改造して乗ろうにも、運転手がカッコよく見えるわけじゃなく乗せてもらう車だから所有欲に繋がらないのですね...。何かの間違いで良いので1度乗せてもらいたいです。スーパーに買い物に行くんじゃダメですか。

その他にも未来の車みたいなのもお決まりな感じで展示されておりましたが、待てど暮せど動かなかったので他のブースへ。今回TOYOTAとレクサスのブースは全然違うところにありました。TOYOTAは西ホール、レクサスは東ホールですから歩いて5分以上かかる感じ。

レクサスの多分一番高いモデル...白いレザーシートって垢抜けていて憧れます。昔、ユーノスロードスターの限定車に同様のシートが採用された事があるんですよね。あれもカッコよかったなぁ。汚れなければ最高にオシャレです。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)