Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

花と光と妖精と。お花見という名のイベント

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All Photo by inos

約1ヶ月前から気になっていたイベント”FLOWERS by NAKED 2018 輪舞曲 ” へ。会場となる日本橋三井ホール(COREDO室町)は毎年アートアクアリウムが開催されるあそこですね。

FLOWERS by NAKEDのイベントへは今回始めて足を運んだのですが情報によれば少なくとも2016年には開催されていたようですから今年で3回目くらいの連続開催という事になります。NAKEDと聞けばもうピンと来る人もいると思いますが、近年手の込んだプロジェクションマッピングで一躍有名になった会社ですね。つまり今回のイベントは花と光の融合がテーマ。

アートアクアリウムのシーズンは5Fに位置するこの会場を先頭に地下鉄改札まで行列が出来る混雑っぷりですから今日もある程度覚悟して行ったのですが、拍子抜けするくらい空いていて待ち時間ゼロで入場出来ました。アートアクアリウムは話題が話題を呼んで...というSNS的な広まりを見せたイベントですから毎年酷い事になっていますが、このイベントはまだそこまではいってないようです。

入り口を入ってすぐに待ち受けていたのが何やら竹を駆使した巨大アート。見るというよりこの中を歩いて進む!という体験型アートでも言うべきスケールで、シーケンシャルに変化する照明とレーザー光線で近未来アートを見ている感じ。なのに自然素材というギャップが面白いです。

会場内は至る所がスクリーンになっていて映し出される映像は刻々と変化している為、目に飛び込んでくる景色は同じでも雰囲気はがらっと変わったりします。また、プロジェクションマッピングも場所によってリアプロ(リア投影)タイプを使っていたりもしますからなかなか手の込んだ仕込みがされています。つまりそれは影までを上手く演出に加えているという事で、影が出ては困る所にはリアプロを使うという単純な手法に留まらず、2台以上のプロジェクターをスタックして、人がスクリーンの前を通ったら途中までは影が出るのに途中から消えるような遊び心も使われていました。

   

このイベントは光と生花と造花の融合で作られる新たなエンターテイメントと呼ぶべき空間に仕上げられています。プロジェクションマッピングと花だけでは参加者は ”ただ見るだけ” になってしまいますが、参加型の仕組みも考えられており、入場時に手渡される花の写真を会場のあちこちに設置されたセンサーにかざすと、周囲の花がの色がふわぁっと写真と同色に変化したり、巨大なタンポポの綿毛に息を吹きかけるとプロジェクションマッピングで映し出される映像内にリアルタイムで綿毛が飛んでいったり...と。

ただやはり場内はそれなりに混んでいて、皆が次々に同じようなアクションをしますからいったい誰がトリガーとなって今の変化が起きているのかは分かりづらいんですけどね。平日の午前中とかで空いていたら結構楽しめるのかも。

映像を眺めたり写真を撮ったりで場の雰囲気に呑まれていると、真っ白で綺麗な女性が物音も立てずにふわっと舞い降りるように近づいてきてびっくりします。どうやら花の妖精みたいな設定らしく場内を常にフワフワと踊りながら周回しています。

そして定刻になるとバイオリンの生演奏が始まり皆が足を止めその演奏に釘付けになります。バイオリニストのSongさんという方と先ほどの妖精達とのダンスコラボで、エレキバイオリンによるインストロックは超絶カッコイイ。イベントの目新しさとマッチして後になって思えばこのライブあってこその...という感じでしたね。

皆がステージ正面から見たり撮ったりしていたので私はちょっと無茶なポジションから撮ってみました。いえ、演奏が始まった時には既に正面に行けなかっただけですけど...。

驚くほど広い空間ではありませんが場内にはバーも入っていて好きなドリンクを飲みながらイベントを楽しむ事が出来ます。頭上にあるモコモコしたものは桜の花びらを模したペーパークラフトのようなもので、ひと足早いお花見というテーマらしいです。時間が来るとこうしたスペースにも先ほどの妖精達やバイオリニストがやってきて演奏したり踊ったりしてくれます。

照明というのは凄いもので、恐らくここを普通の環境光だけでみたら大した事ないスペースだと思うのですが色使いとか光の角度を工夫するだけで一気にイベントスペースになったりバーの雰囲気になったりする。会期前のセッティングにはいろんなジャンルのいろんなアーティスト達が試行錯誤を繰り返してOKを出したのでしょうね。光の当て方を失敗すればプロジェクションマッピングが活かされませんし、地明かりが暗すぎると危険が伴うとか...設計上は色々考える事が多そうです。

こういう綺麗なイベントですから多くの人が写真を撮っていました。三脚やストロボは禁止されていますがエリア内は全て撮影が許可されていますし主催者側もできるだけSNSで広めてほしいところでしょう。これだけの展示規模で1ヶ月以上もの間開催されますからそれなりに集客がなければ採算が取れないはずで。

しかし写真に撮るにはちょっと暗すぎるんですよね。手ブレしない程度のSSでF2.8で撮ろうとするとISOは6400まで上げないとキツイ場面が多かったですからスマートフォンだと流石に苦しいかなぁと。でも周りで撮っている人達を見ると結構普通に撮れているっぽくて驚きますね。大きなカメラが有利なのは確かですが、考えてみたらフィルム時代と比べたら今のスマートフォンのほうがしっかり写ったりして...。手ブレ補正とかありますし。何より多くの人が写真を撮っている光景が平和っぽくて好きです。

この後はお土産コーナーに続くのですが、1日では掲載しきれないので明日にでもご紹介出来ればと。

   

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