Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

こどもの日はただ楽しく遊ぶだけじゃなく

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All Photo by inos

鯉のぼりについて調べてみると、そのルーツは中国にあり急流を遡り天に昇って龍になったとか、日本でも武家に男の子が誕生すれば家紋のついた幟を立ててお祝いをする風習があったとか、およそ現代の鯉のぼりの姿から想像するよりずっと小難しい話をなぞる事となりなかなか真相までを理解しようとするのはおっくうにさえ感じるもの。まして子供に教えようなんて考えても耳を傾けようとするかすら疑問です。

私が生まれ育った長野(南部)の片田舎では幸いにも隣近所が密集するような地域ではなかったためこどもの日が近づけば大々的に鯉のぼりを設置しました。自宅の庭に高さ10メートルはあろうかというポールを立てワイヤーで固定し、大中小3匹の鯉のぼりを挙げるのが定番でした。一番大きいものは1匹で5メートルくらいあったんじゃないかと思います。我が家にそれを購入するお金があったとは思えませんのでどこからか頂いたのでしょうね。

東京にいるとマンションも含めた個人宅でこの時期に鯉のぼりを飾っている姿というのは殆ど見る事がありません。人口密集率で考えて全国で一番多くの子供がいるはずの東京でほどんど見ないという事は、多くの子供が鯉のぼりを挙げる文化を経験せずに大人になっていくという事で、今後益々鯉のぼり離れが進行していくような気がしています。近隣への迷惑なども考えるとなかなか伸び伸びと飾る事は難しいのは当然ですし、男の子がいる家庭で各々に鯉のぼりを飾るという文化が希薄になってきているのもあると思います。

今は学校で習う音楽というと皆で一緒に合唱する以外にダンスを交えて参加型で楽しむ傾向があると聞きます。もしかすると鯉のぼりも自宅で各々に準備するものではなく、どこか有名な場所に見に行くもの...そんなふうに文化が変わっていくのかもしれませんね。それはそれで良いですけど両親はしっかりと子供の目ににその景色を焼き付かせてあげて欲しいですね。子供の頃の記憶って大人になってからでは残せませんから。

4月中に撮っておいた東京タワーの鯉のぼり。

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