知人から上野で開催されている「エッシャー展」を教えて頂いたので、思い立ったら吉日！で仕事終わりにそのまま上野の森美術館へ向かいました。

本日金曜日の閉館時間は20時と知りながら現地到着は18時45分くらい。そこから45分の列に並んで入館は19時半。逆算が苦手なわけではありませんが思いつきの行動というのは得てしてそういうものでして、時間が短くて残念！ととるか、行動に移したから短い時間でも見られた！ととるかは1日を振り返って始めて感じられるもので、充実感というのはこうした毎日の積み重ねが生み出してくれるものです。

「だまし絵」で知られ20世紀を代表する奇想の版画家エッシャ－。階段を上っても上っても無限に上り続ける不思議な絵は誰でも一度は見た事がありそうな代表作、それを含めた150点以上の展示は全体に偏り無く見どころに溢れ退屈しません。なんと言っても驚くのはその殆どの作品が版画もしくはそれに類似する手法で描かれているという事。そうは見えない細かなディテールは展示作品の内容もさる事ながら誰もが一歩踏み込んでまじまじと見てしまうポイント。描きたいもののイメージと、それを実際に描画していくテクニック、エッシャーの場合はどちらも吐出して上手いのでどの作品も息を飲むような完成度。

結局20時閉館のところ20時50分まで見ることが出来て短いながらも印象に残る金曜日となりました。メタモルフォーゼってそういう意味か．．．なんて事も今更ながら知ったり。

残すところあと2日間の開催ですが接近中の台風の影響が最小限で済むのなら是非足を運んでみては如何でしょう？