医療の世界は日進月歩で新しい術式や薬が開発されていると聞きます。数年前では治すのが難しかった病気も今なら放射線を当てるだけで効果が期待できるとか、開腹しなくても小さな穴を開けるだけでロボットアームで治療できるとか、ITの進化に通ずる勢いで新たな技術が投入されているようです。尤も、ムーアの法則で人間の寿命が2倍になるのはもう少し先の事でしょうけれど。

私も日頃から決まって飲んでいる薬があります。工業用オイルのごとくドロドロになった血液のコレステロール値を下げる目的で一番軽いタイプのものですが、2か月に1回程度血液検査をして医師に処方してもらうものです。

さて、そういった処方薬を個人で意識的に管理する目的で、いつからか ”お薬手帳” なるものを薬局でもらうようになりましたが、正直それを持ち歩いている人ってごく少数で、大抵は会計時に「忘れました」と伝える事になります。薬局側もよく心得ていて手帳に貼るシールをくれるので帰宅後にちゃんと手帳に貼っていけば良いわけですが．．．。

そこで近年注目されるのが ”モバイル版お薬手帳”。私も本日より実際に使い始めてみました ”harmo” なる便利アプリ。スマートフォンにあらかじめ該当アプリをインストールしておき、最低限の個人情報を入力したらあとは薬局で薬を購入した際渡される2次元バーコードをカメラでスキャンすればアプリ内でお薬管理が出来るという仕組み。また、単なる処方記録だけでなく服用中の薬検索が出来たり服用期間なども自動入力されているため、現在服用している薬が何月何日に切れてしまうのか、次に病院に行くスケジュールも立てやすいですし、アラーム設定も出来るので薬を飲むべき時刻になるとスマホがお知らせしてくれたりするようです。そこまでやるならリマインダーアプリと連携してくれた方が便利な気もしますが。

お薬手帳は持ち歩かなくてもスマートフォンは大抵の人が肌身離さず持ち歩いているものですからこれはなかなか実用的だと思いますね。しばらくはこれまでのお薬手帳と併用しますが、モバイル版で支障が無さそうならどこかで完全スイッチする予定。