Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

六本木アートナイト2019(2)

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All Photo by inos

六本木アートナイトで東京ミッドタウン周辺の注目ポイントといえば毎年決まって芝生広場だったのですが、今年はそこには何も展示されずメインとなったのはキャノピースペースと呼ばれるこの広場。

何やら大量の風船によって作られたこのオブジェ、遠くから眺めるだけでなく近づいていって触れたり風船を縛り付けたりできるため子供達は大喜びでしたね。あちこちでパンッパンッって割れる音が絶えなかったですけど、季節外れの真夏の暑さが続く東京ですからこういう展示もまた夏っぽい感じで良かったのではないでしょうか。

しかしこれって1年に1度開催されるアートのイベントの展示にしてはちょっと不完全燃焼と言いますか、わざわざこれを見るために六本木まで行かなくても...という微妙な感想を抱いたのは私だけでしょうか。確かに沢山の風船が使われておりスケールこそ大きいのですが、何を目指しているのか、表現したいのか、どういった工夫がされているのか、そういった視点で見るとちょっと収穫が少ないというか。イベントの規模に助けられて成立したインスタレーションという感じが否めなかったです。

例年より1時間ほど早く訪れてしまったためまだ辺りは昼間そのもので明るく、オブジェの周りに無数に散らかった割れた風船の残骸ばかりが目につきましたが、恐らく夜になったらライティングが行われより立体感のある展示だったのでしょうね。私はこのあと国立新美術館へと移動してしまいましたからその後を見届けてはおりません。

国立新美術館までやってきました。ここまで来るともうミッドタウン方面へ戻るという意思はなく、ここを見た後は六本木ヒルズ方面へとなだれ込む感じ。ですから例年ここがだいたい中間地点という認識で時間配分を考えるわけです。

ところが今年はなんだか全体的にまだ時間が早い。昨年を振り返るとここにたどり着いたのが20時半頃とありますからこの時点でまだ明るい今年は数時間前倒しで動いている感じですね。理由としてはミッドタウン周辺の展示が今年はなんだか規模が縮小されている感じであまりじっくり見るほどのものが無かった事、そしてデザインアート展示スペースである21_21 DESIGN SIGHTで行われている企画展があまり魅力的に思えず入館しなかった事、これらが省略された事で全体的に2時間くらい早まった感じ。

そしてここ国立新美術館でも例年との違いを感じ始めていました。例年ですと入り口付近は壮大な展示物が並び多くのお客さんで溢れ写真を撮るのも大変だったりするのですが、今年はなんだか閑散としている...。展示物もあるにはあるのですが、洗面器をひっくり返して重ねたようなオブジェが並んでいるのみ。夜になってライトアップされたとしてもこの周りを多くの人が取り囲む...というビジョンはちょっと想像し難く。

今年の六本木アートナイト、一体どうしてしまったのでしょう。なんだかどこも活気がない気がします。

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