49回目となるデザインフェスタ、全体的には華やかで賑やかで活気があってお祭り気分なのですが、広い会場内の一角には今回も ”暗いエリア” が存在しました。自発光するような ”光を駆使した作品” を展示するエリアですから会場内の照明は極力消して事故が起きない程度の薄暗さで演出されています。

展示の中でもひときわ人だかりが出来るのはいつも決まってこのブース。これってデザインフェスタの域を超えて完全に本職というかむしろ取材が来そうなレベルの作品ですよね。販売しているわけでもないでしょうから技術展示という位置づけで「どんなもんじゃい！」という自信にあふれています。

多分これ映画やドラマの撮影で使えるように本気で作っているジオラマセットですよね。人気なので皆が写真を撮るために列が出来る中、私も順番を待って撮らせてもらいました。

広角レンズをドーンと正面から突っ込んで撮ればこの通りホンモノみたい。開放付近で撮ったため深度が浅く前後がボケ過ぎていますが、三脚使って低感度で絞って撮ればもっとリアルになるでしょうね。流石にこの会場で三脚使うのはモラルに反していますからここでは雰囲気だけ。

どの作品にも皆目が釘付けです。「え～すごーい」しか言葉が出てこない。私もこれ以上精巧に作られたジオラマは正直見たことがないです。

一つ心配なのはこんなふうに誰でも手の届くところに展示をしてイタズラされたりしないのか？とか、悪意はなくとも誰かが躓いて倒してしまうんじゃないかなど、見ているこちらが気が気ではありません。これ1セット作るのに数カ月とか数年みたいな話でしょうし、世の中にパーツが売られているわけではないでしょうから一度壊してしまうとパーツ作りからですよね。気が遠くなります。