Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

HandMade In Japan Fes 2019.1(1)

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All Photo by inos

HandMade In Japan Fesと言えば毎年真夏のイベントとして浸透しているところ、今年はいよいよ冬にも開催される事となり、つまるところ年2回のイベントへと成長したわけであります。

デザインフェスタとの棲み分けは殆どありませんから、そちらのイベントもカウントすると3ヶ月に1度くらいの頻度で開催されているのではないか?という気がしなくもないですけど...。

会場はお決まりの東京ビッグサイト。今回は私の好きな西ホールでした。皆どこから情報を集めるのか知りませんが、とにかく朝から晩まで大賑わい。

この混雑っぷりは見たいブースのみ流し見をするような甘い考えで行くと心が折れます。私の場合は特に目的のブースがあるわけではなくなるべく多くのブースを一通り見て、作家さんのアイデアや工夫を吸収してくるという楽しみ方ですから苦ではありません。本日は会場の隅々まで歩き回る事4時間。いつもどおりワクワクの連続でした。

香港から初参加というCertaincornersさんのブース。もう少し写真の撮り方を工夫すれば良かったと反省したくらい、実物はもう本物のきのこそっくりの出来栄えでそのクオリティには驚かされました。いろんな種類のきのこの標本を作っているようで、どれも中にはLEDが内蔵されており小さなランプとして光ります。

おそらく本物のきのこから型を取って樹脂で形成しているのだと思いますが、Facebookを拝見したところどうやら製作過程ではこれらは想像以上に細かなパーツに分かれているようで、きのこの傘の上半分と下半分がバラバラのパーツだったり、勿論茎の部分も別パーツ。それぞれ手作業で着色して配線を埋め込んだりしているようです。使い道云々はさておき、精度の高さに脱帽ですね。

こうしたイベントでよく目にするのが手作りキャンドルやハーバリウムの類ですが、近年はキャンドルもかなり手の込んだものに進化してきています。一昔前ならせいぜいグラデーションやマーブル模様みたいなものだったのに、今は異なる素材を組み合わせていたり、燃やす部分と燃やさない部分をちゃんとコントロールしていたり、キャンドルの一部を消耗品のように交換できるような仕組みになっていたり、アイデアと技術の融合で様々なものが出回っています。

この会場で印象的だったのは、キャンドル作家さんの多くがソイキャンドルに力を入れていた点で、一般的なパラフィンワックスではなく自然素材のソイワックス(大豆ワックス)を使用する事で、有害物質のないピュアな燃焼によりススが出にくいという特徴があります。融点が低いことから長時間燃焼も可能なんだとか。何より見た目がパラフィンよりクリーミーなのでチーズやハンドクリームを見ているような優しさがあります。

また、ドライフラワーボトルを販売していたブースでは、ガラス瓶の中でドライフラワーを固定するための台座としてソイワックスが使われていました。これはなるほど!と思いましたね。軽いドライフラワーを固定する工夫というのは数あれど、接着剤などを使うよりソイワックスを用いれば見た目にも落ち着きがあり確実に固定できますね。

写真好きには身近なようでこれまで見たことのなかったアイデアがここにありました。SOITOさんブースは主に女性向けのアクセサリーを展示していましたが、他とちょっと違う発想なのは、写真と刺繍ブローチの融合。

写真の一部をブローチの柄として刺繍で表現していて、背景と柄が完全に一致するのではなく、ブローチだけでも一つの柄として成立し、写真と重ねれば誰の目にもその一部であることが分かるような絶妙なトリミングをしている点にセンスを感じました。こういうのは女性ならではの発想ですよね。私も女子力が高い!と言われますが流石にこういう柔軟な表現力は持っておりません...。こういう発見こそがこのイベントの面白さだと思います。

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