Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

この私が録画してまで今日の会見を見た

By
All Photo by inos

新元号発表を意図的に4月1日にもってきたにしてもそれが月曜日だったのには偶然もありそうな気がします。

昨日何を食べたかさえ覚えていない曖昧な人の記憶でも「平成」の二文字が書かれたプレートを小渕さんが掲げたあの構図を今でも鮮明に覚えているように、非日常的な変化にかこつけて細く長い記憶に変化する人間の特性を理解すれば、時代の終わりと始まりを同時に感じるこの日の事も私達は強く記憶に刻む事になるのでしょう。だとすれば今日という日を20年後30年後に振り返った時「あの新元号発表の日は寝坊して遅刻...」みたいな思い出にはしたくなく、充実した新年度のスタートを切りたいとそんな気持ちで仕事に向かいました。

こんなことを書いたら非国民と言われてしまうかもしれませんが、日本人にとっては重要な意味を持つ元号も海外から見たらどうなんでしょうね? 世界的に見て日本の元号が変わる事にどれほどの意味があるのか頭の弱い私には想像がつきません。

勿論天皇陛下が交代する事への注目は高いでしょうが元号というポイントだけ見ればむしろ西暦に統一した方が整理しやすいのも事実です。温度で言ったら摂氏と華氏があったり、重さならグラムとポンドがあったり、長さならメートルとフィートとインチがあったり、それぞれ換算しないとイメージしにくい点は共通です。それでも日本という国に元号が存在する意味は単なるカウントの役割ではなく、次の時代に対する希望や将来を支えていく世代に向けたメッセージが込められている点も今日の発表から感じる事が出来ました。

安倍総理の会見では、基礎メディアだけでなくSNSを代表とする新しいメディアを活用する若者の柔軟さはこれまでの政治や社会に大きな変化をもたらしつつある点に触れており、新しい時代はそうした若者達が夢や希望に向かって思う存分活躍出来る国であってほしい、その点が今回の元号を決める大きなポイントでもあったと語っていました。

今日の一連の発表はインスタやツイッターでもライブ配信されたと言われています。政府がこれほどまで若者を意識した発表を嘗てした事があっただろうか?と少し驚きがありました。

「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」全てはこの言葉の中に含まれているのでしょうね。

「平成」がそうであったように、新元号にはしばらく発音に違和感を感じたり書類の書き損じもありそうですが、徐々に生活の中に浸透しやがて次の元号が発表されるまで、せめてその時くらいまでは私も長生きしたいとそんな事を思いました。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)