Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

見始めたらやめられないレースが今年も

By
All Photo by inos

遥か海の向こうフランスはサルトサーキットで今年もルマン24時間耐久レースが開催されました。決勝は日本時間の昨日22時スタート。

日本からはTOYOTA Gazoo Racingの7号車と8号車の2台が参加。LMP1、LMP2、LMGTE Pro、LMGTE Amという4クラスのうちワークスプロトタイプのLMP1ですから総合優勝最有力候補として注目を集めておりました。というかLMP1はもはやポルシェやアウディが撤退した今となってはトヨタの独占場であり、昨年は1−2フィニッシュで圧勝、1周13キロもあるコースで3位以下に12周以上の差をつけた実績から、今年は10kgものハンディウエイトを積んでの挑戦。それでも参加チーム唯一のハイブリッドシステムはプリウスの10倍のパフォーマンスで1000ps。

スタート直後からハンディを物ともせず他を圧倒する走りで安定した周回を重ね、見ていても面白くないくらい...(それでも面白いですけど)。トラブルと事故に巻き込まれなければ勝てるレース!そんな感じでしたね。

実は私も昨日今日がルマンだということをすっかり忘れておりましたが、やはり現代はSNSだのみですね。タイムラインに告知が飛んできて思い出しました。スタートには間に合わなかったものの24時くらいからネットのライブ配信を食い入るように見ておりました。連続視聴は流石に疲れてしまうし、長いレースなので急なレース展開は無いからして、24時間ずっと見ている事は出来ませんでしたがトータルで12時間くらいは見ていました。

昔は日本もルマンを地上波放送で中継したものですが今はF1ですら怪しいですね。だから私のような人はテレビ離れしてネットに走ってしまうのだろうなと、ちょっと皮肉ってみたり。

リザルトはまあ想像通り...かと思いきや今年もラスト1時間でドラマがありましたね。実に面白かったです。スポーツというのはどこが勝って負けて...という事よりもやはりそのプロセスが面白いと思います。耐久レースですからリタイヤするチームも少なくない中、事故を起こしてボロボロになった車をなんとかピットまで戻して修理していく姿などは感動ものですし、進化した強力なライトで照らすナイト走行とか、夜でも見える有機ELのゼッケンが目新しかったりとか、いろんな楽しみ方があります。

フランスですから流石においそれと行ける場所ではありませんが、そういったイベント事が好きな私のことですから、出来れば現地に寝袋持参で行って夜はエンジン音を子守唄にフェンス際で寝て、朝目覚めたらまだレースは続いている!みたいな感覚をいつか味わってみたいですね。

日本を代表するトヨタのワークスカーTS050 HYBRID。上の写真は一昨年のモーターショー展示のもの、下の写真は今年のオートサロン展示のもの、そして今回もわずかにカラーリングを変えて参加していましたが、車そのものの設計はこの3年間大きく変わっていないのだそうです。バッテリーの冷却効率を上げて軽量化みたいなことが今年の改良点だとか。白、黒、赤のコンセプトカラーがいかにも日本っぽくて良いですね。

F1みたいなスプリントも面白いですがルマンみたいな耐久レースもなかなか良いですね。昔マツダロードスターをチューニングしてくれていた方がルマンの元メカニックだった事もあり私個人としては少しばかり親近感のあるレースなのです。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)