Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

TOKYO ART BOOK FAIR 2019(1)

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All Photo by inos

近年どんどんお洒落になっている清澄白河駅周辺。今日は東京都現代美術館で開催されたTOKYO ART BOOK FAIR 2019へ。

日本初のアートに特化したブックフェアとして今年で10年目の開催だそうで、個人,グループ,企業などがブースを持ち,来場者と直接交流しながら書籍の売買を行うアジア最大規模のイベント。読書が趣味!とは言い難い私ですが、アートブックと言われれば触手もだいぶ敏感になるというものです。芸術家の(アイドルじゃないよ)写真集ってアートブックの部類ですからね。

初めて訪れた東京都現代美術館、今年の春にリニューアルしたばかりらしく今風なデザインかつキレイ。

入場無料ですが何故か入り口でリストバンドを配られ手首に巻きます。再入場口も別に設置されていたところを見ると恐らく正確な入場者数把握のためでしょうね。同時にビームスロゴの入ったオレンジ色の大きな巾着袋が手渡され、購入した商品はその袋に入れて持って帰ることになります。その場でようやく理解するのですこのイベントの規模を。東京ビッグサイトで行われるデザインフェスタほどではありませんが、こちらも300組以上の出展者がブースを構えますから商品を一つずつ梱包して手渡しなどしきれないわけですね。だから入り口で全員に袋が配られる...なるほど。

アートブックといってもジャンルは様々です。ある程度目星をつけて興味のある出展者の元へ辿り着けるようフロアーマップも準備されています。本を見たり買ったりするのにフロアーマップ片手に移動するって...。

そして現実はこうです! 入り口付近からこの有様で、もう会場全体が朝の電車の通勤ラッシュのよう...。人口密度で言ったらデザインフェスタを超えてます。向かう人、戻ってくる人、ブースに立ち止まる人、ショップの人と会話で盛り上がる人、様々なベクトルの人間が交じり合いながら密になっているので、ブースに近寄ることもままならず進みたい方向に牛歩で移動するのみ。写真を撮ったこの付近から先の方に見える先頭付近まで移動するのに30分以上掛かりました...。メイン会場はここから地下に潜ったB2Fなのだけれど、この時点でもうヘロヘロ。

あまりに人が多いので、このエリアにどんな本が扱われているのかそれを把握するのが大変です。個人のブースの場合にはオリジナル作品を展示している場合が多いのでその場でしか見たり買ったり出来ないわけですが、企業出展の場合は既製品の本を売っていたりするので「あれ?この本さっきのブースでも見たな!」っていうものもあったりして、興味をそそられたからといって闇雲に早い段階で手を出してしまうと後々荷物が増えてしまうという...。だからフロアーマップが重要なわけですね。

しかし大変なのはお客さんだけではなく出展者の方々も同じで、次々質問は飛んでくるでしょうし、お会計もしなければならないし、崩れた本を整理したりとか...。海外からの出展者も数多くいるので英語やその他の言語も飛び交います。

予想に反し地上ほど混んでいなかったのがメイン会場のB2F。まあそれでも人は沢山ですが、ブースに近づけないほどではありません。ショップの方と直接お話をするくらいの余裕はあります。最初に話を聞いてみたかったのがこのブースなのですが、どういうわけか出展者の方がおらず無人ブースになっておりました。ちょっと離れた場所にありましたから個人ブースではないのかもしれませんね。

私が気になったのは本を手にとってみている皆さんの頭上に吊るされたこれらの写真。印画紙へプリントしたもののようですが、ネガポジ反転しており、しかも薬剤が洗い流されないまま残った状態のように見受けられ...。実はこのプリント別のブースで1点もの扱いで販売されていたんですよね。中には「販売できないものもある」との声も聞こえてきたので何か貴重なオリジナルプリントなのでしょうが、その売り場も人がごった返しており話を伺える状況になく結局最後までこのプリントの存在価値を確認するには至りませんでした。まあこういう出物を見るとイベントならではという感じがしますね。

この時点ではまだ私にとっての掘り出し物には辿り着いておりませんでしたから、いろんな意味で第三者目線と言いますか、一歩離れた位置から冷静に数々の作品を見ておりました。レコードのジャケ写じゃないですけど、アートブックって表紙からしてデザインや素材に個性あふれるものが沢山あるので手に取らずとも楽しめるんですよね。

この写真集の表紙はなかなか面白かったですね。一見するとミスチルのCDジャケットにありそうなデザインですが、よくよく見るとビルの壁に張り付くように大勢の子供たちが写っているんですよね。現実世界でこれを撮るとしたら相当危険が伴いますから、恐らくこれはトリックアート的な写真。実物大にプリントしたビルの写真を床に敷き詰め、その上に子供を寝かせて撮っているんでしょう。写真集の表紙のために相当な労力と予算を使っていることがわかります。

とても1日のブログではイベントの全貌を紹介しきれませんので数日の連載を予定しています。

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